他部署の。
CTR君を訪ね「こうこうこういうプラクルアンはあります?」
と訊ねたのが先々週ぐらい。
彼のお爺さんお父さんも代々プラクルアンが好きで、
CTR君のおうちにはプラクルアンが沢山あるそうで、
自分が探しているプラ・リヤンも、もしかしたらあるかもしれない。
もしあったら、店屋より安く買えるかもしれない。
ああ欲しい欲しいあったら欲しい。
と思い至ったからであり、
個人と個人で遣り取りする場合、基本、
「パカン」と呼ばれる「偽物だったらお金返します」保険が、
適用できないので(でも、普通は交渉次第ですが・・・)
まあ、その分、「目利き」ができたら安く入手できるのであります。
仕事終わりでCTR君を訪ねたがその日はお休みで、
次に来るのは明後日。
私は一日気が気でなくそわそわした気持ちで過ごして、
当日を迎えたのであります。
自分が訪ねた時CTR君は打ち合わせ中で、
では、一時間後に、ってまたそわそわ。
本を読んだりして過ごすも、
ぐわ!内容なんて入ってこない。
おわわわわ。
約束時刻。
ドアに嵌め込まれた窓から室内を覗き込むと、
CTR君と目が合う。
CTR君は良い若人であり、
いつもにこやかなナイス・ガイ。
で、合った?
と訪ねた私の笑顔は気持ち悪かったに違いない。
ああ。
CTR君「はい、これっしょ?」と
笑顔で胸ポケットから透明ビニルを取り出す。
見た瞬間「ぐわ!」と叫びそうになった。
目視でわかるぐらい表面が「浮腫んで」いた。
タイ語で「ボアム」。
「腫れている」「浮腫んでいる」「膨れている」。
これは、プラ・リアン(コイン型のお守り)の時に、
よく使われる表現であるが、
それは、「ゲェー」、
すなわち「偽物」の代名詞として使用される言葉である。
心の中で「99.99999%ゲェー!!!」と叫んでいる私。
よく見てみると、私が探していた「ヌア・アパカー(ニッケル)」では無く、
「ガライ・トーン(金メッキ)」であり、
ブロック(型)が微妙に違う。
「ヌア・アパカー」の物の見るべきポイントーが当て嵌まらない。
「これは『ドゥー・マイ・ペン』だから、一日借りていい?」
と聞くと「全然問題ありません」とCTR君。
「ちなみに、これいくら?」と訊ねると、
「お金は要りませんよ。差し上げます」との事。
いや、それは悪いから取りあえず一日貸して貰います、
って自室に戻り本を取り出し見比べる。
やはりどうみても「ボアム」。ああ。「ボアダムス」を歌いそうになる。
ただ、
よく本を見ると「見極めポイント」には合致している。
うむむむ。でも、ボアム。
って悩んでも仕方が無いので先生方に見せると、
取り出した瞬間に全員「あはは」で失笑して終わり。
ま。
矢張りそんなに簡単には、
物事は進まないのであり。
ほんの数パーセントでも期待してしまった私が莫迦でした。
目利きの大敵は「邪心」であります!
吽んんん!
画像↓
処理に困っている偽物。ああ。
後程、CTR先生に伺うと、
これは「ガライ・トン」では無く、
薄い金を表面にコンコンと叩いて付けた物であるそうです。
何と呼ぶか失念してしまいました・・・。