大学卒業から３０年近く会社で働きそして、定年になり、会社を卒業していく。
「会社を辞めたら思い切り遊ぶぞ！」
「会社を辞めたら好きなことを思い切りやろう！」
「退職したら旅行をたくさんしよう！」
そのように多くの人が思いますが、定年後思い描いた第二の人生を生きている人はなかなか多くないかもしれません。
定年後に不幸になる２つの原因
定年後、もし幸せな人生を生きることができていないのであれば、それは、２つの大きな原因があると思います。
まず、定年になる人の多くは役職を持っているでしょうが、多くの人はこの役職を自分の本質であると勘違いします。本当は会社というバックがあり、その会社の力によって、自分自身が力を得ていたわけですが、多くの人はそれを認識できず、「名刺＝自分」であると勘違いし、それをそのまま定年後まで持ち込むために、それが通用しない状況に直面し、愕然とするわけです。
「おれはｘｘ会社で部長だったんだ」と言わないまでも、その部長時代に周りからちやほやされたために、それが当たり前となり、周りに会社時代と同様の接し方を要求し、結果として、周りの人たちはその人を煙たがるようになり、干されてしまいます。
また、課長や部長という役職を持っていたものの、定年になり、名刺が無くなると、一体自分が何者なのかが分からなくなり、愕然とすることも多いでしょう。まさに何もできない自分を突き付けられ、愕然とするのです。自我が崩壊することもあるかもしれません。
それが一点目です。まとめて言えば、会社での自分を本当の自分と勘違いし、何もできず、定年後周りに通用しない自分に愕然とする、また、会社の自分をそのまま定年後に持ち込むために、周りとのコンフリクトを発生させているという事です。
私のお勧めは、会社時代から、他のコミュニティに所属することです。例えば利害関係の無いＮＰＯで働いてみてもいいです。違う環境で働いてみると、今まで自分が築き上げてきたスキルが全く通用しない状況に直面することがあります。そこにおいて、この状況にどう対応するのか、を学んでいくわけです。
そして、二点目は、これも一点目と地続きなのですが、定年後自由になれると思ったら、時間がいくらでもあるので、何をやっていいか分からなくなり、時間をもてあそぶようになる。暇で仕方なくなり、むしろ自由であることが地獄であるかのように思うようになるという事です。
結局のところ、会社の自分と本当の自分ということとも関係あるのですが、会社では、やることがある程度決まっているので、それをやっていけばよい。しかし、個人になった途端に何をやればよいか分からなくなる。要は、根本は、自分が何をやりたいのか分からないわけです。
ゴルフ三昧や旅行三昧を満喫すればよいではないかと思うかもしれませんが、人間は、ずっと遊んでは生きていけないのです。１か月か半年もすれば飽きるでしょう。
ですから、まず、自分自身が何をやりたいのか？それを明確化する必要があるということです。それが、定年後の老後を幸せに生きるための秘訣です。
老後幸せになれない人は、これは男性に多いかもしれませんが、結局のところ会社依存で自分の人生を会社任せであったというわけです。
そうではなく、自ら、何をやりたいのか？それを自分自身に問う必要があるわけです。
名刺ではなく自分自身の本質でもって生きる必要があるわけです。
以下も参照してみてください。
著書、サイト
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『科学と宗教の統合』1650円
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『心の物理学』3850円
『心の物理学２』2200円
『心の物理学３』2200円
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『新しい教育のすすめ』1100円
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