ユネスコ憲章の前文に、

 

「戦争は人の心の中に生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。」

 

とあります。

 

現在、ロシアによるウクライナ侵攻、およびハマスとイスラエルの戦争といったことが世界を揺るがす大変な事件となっています。

 

世界が一触即発の状態であり、アメリカもフ―シ派の攻撃に出ており、第三次世界大戦が勃発してもおかしくない状況です。というよりも既に第三次世界大戦となっているのかもしれません。

 

これらの戦争がなぜ始まったのか?その経緯を探ると、結局のところ、指導者の「心の恐れ」といったことが根本的な原因としてあるのではないか?と思うのです。

 

ロシアによるウクライナ侵攻の根本原因

 

ロシアによるウクライナ侵攻がなぜ始まったのか?それは、プーチン氏の恐れです。

 

ウクライナがNATOに加盟し西側陣営に組み入れられたとすると、「敵」と国境を共有することとなる。第二次世界大戦のときにドイツに侵攻され多大なる被害があったといういまいましい記憶があるがために、ロシアと他国の間には緩衝地帯が欲しい。従ってウクライナが西側に組み入れられるのは絶対に許されない。更に、ウクライナには不凍港があるがために、そこが抑えられてしまうのは絶対に許容できない。しかし直近の西側の動きはその方向に動いているように見える。その危機感が頂点に達し、侵攻が始まったわけです。

 

しかし、西側がロシアを本当に攻撃するのでしょうか?それは、プーチン氏の被害妄想ではないのでしょうか?やはり、そういったプーチン氏の「心の恐れ」そこが原因として、この戦争が発生してしまっている。

 

ハマスによるイスラエル攻撃の根本原因

 

ハマスとイスラエルはどうでしょうか?これもまた、ハマスの恐れが原因としてあります。

 

イスラエル建国以来、アラブ諸国とイスラエルは対立(中東戦争)してきたわけですが、近年、アラブ諸国はイスラエル寄りに傾いてきています。それは、経済が理由です。地球温暖化なども相まって将来的に石油離れが進むことが予想され、アラブ諸国も経済を多面化させています。そしてイスラエルはIT先進国であり、高い技術を持っているため、それぞれの利害から、アラブ諸国とイスラエルは接近しているのです。

 

しかし、そうなると、ずっと抵抗してきたパレスチナ対イスラエルの構図が忘れ去られ、自分たちは見捨てられてしまうかもしれません。この恐れです。これが極限まで高まり、イスラエルを攻撃する、そういった行動に出たという事です。

 

これもハマスの「心の恐れ」が原因として始まったと言えるでしょう。

 

しかし、ハマスとしても他の方向性は見いだせなかったのでしょうか?対話を通して相手を理解し、共生関係を模索する、そのような方向性は見いだせなかったのでしょうか?

 

1993年にイスラエルのラビン首相とパレスチナのアラファト議長が「オスロ合意」を結んだように・・

まず心に平和を築くこと

両者の戦争の原因を考えたわけですが、結局のところ、心の恐れにその根本原因があると思います。

 

それゆえに、この世界から戦争を終結させるには、私はまず心に平和を築くことが大切と思います。

 

心に平和を築き、異なる価値観を持つ相手のことを理解すること。

 

それが何にも増して重要であると思うのです。

 

武力や抵抗によって一時平和を築くことは可能でしょう。ガンジーのような非暴力運動によって平和を築くことも可能でしょう。

 

しかし、歴史上、なぜ、それらの平和活動が展開されてきたのに、人類はいまだ平和ではないのでしょうか?

 

それは、私は、人類が心の中に平和を築いていないからだと思います。心の中は平和ではないのに、現実に妥協して、手をつないでいる。そのような状態でいるからすぐに平和が壊されていくのです。

 

まず心に平和を築くこと。まず心に平和が築かれたのちに、その後に、現実の平和な世界が実現すると思います。

 

そのために大切なのは、私たち一人一人がまず心に平和を築き、幸せになっていくこと。その輪が波紋上に広がっていきながら、世界の平和が実現していくのだろうと思います。

 

まずは私たち一人一人が心の平和を築き、幸せになっていきましょう。

 

 

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