私は朝日新聞を取っていますが、1/1(月) の新聞の最後のほうで「いいんですよ。ゆっくりで。」の特集がありました。
その中で、電車の停車時間が15秒から20秒に伸びたことで余裕ができたという話が出ていました。
ある脳性まひの方が電動車いすを使って電車を乗り降りしていたのですが、15秒だと急いで乗り降りしなければならず、過去3回降りようとしたのにドアが閉まってしまったことがあったようです。
それが20秒になって、ずいぶん余裕ができたとのこと。
また、運転士の精神的な負担も軽減されたようで、以前は発車が遅れると焦ってそれを取り戻そうとしたとのこと。そうすると、焦って運転をするために、事故が起きる可能性も高くなってくるでしょう。
そうではなく、余裕が出たことで、運転士の方も「以前は焦ると扉を閉めたくなっていた。いまは走らなくていいですよ、ゆっくりで、と声をかける余裕が生まれました。」と話します。
新聞は問いかけます。
「戦後、異例の経済成長を遂げた日本。効率はより多くの幸せをもたらすものと信じられてきました。でも、それは今後も最善の策なのだろうか？」
ゆっくりでいいんですよ
私は、今このギスギスした社会を変革するのは、余裕であり、空白であると思っています。
新自由主義的な資本主義経済によって、人々は効率化を促し、必要でないと思われるものをそぎ落としてきましたが、そのような状態は、遊びの無い車のハンドルです。全く余裕の無い状態であり事故の可能性が上がり、それゆえに常に神経過敏で人間関係もギスギスしたものとなっていくでしょう。
今こそ余裕を持ったスローライフを描いてはどうでしょうか？それが幸せのためには大切なことと思います。
もう少し力を抜いて、ゆっくりと歩いていきましょうよ。
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