『嫌われる勇気』は以前から気にはなっていたのですが、この度読んでみました。
私自身は、人前で話す際に緊張で顔がこわばったり呼吸が早くなり、となってしまい、これが劣等感で、人前で話す際に、これがさらされるのが恐怖以外の何物でもありませんでした。
しかし、本書を読んでみて、それは、自分自身が緊張するという事に対して、「こうなったらお前は人に嫌われるぞ!」と自分で勝手に意味づけをしている。緊張と相手に嫌われるという2つがあたかも因果関係があるかのようにレッテルを張っていることに気付きました。その因果関係を自分自身の意識によって断ち切ることで、大変楽になりました。要は、自分が自分で今まで勘違いをしていたわけです。
例えば、私の欠点として、例えば身体的特徴として足が毛深いとかあるかもしれません。こんなこと全く気にしていませんが、要は、この足が毛深いということと、同レベルであるということです。あなたが劣等感に感じて、これだけは隠したいと思っていることは、あなたが全く気にしていない自分の欠点を同レベルであるのです。なら、なぜそんなことに悩む必要があるのですか?ものすごく劣等感に感じているものすごく重要に感じている、というのは単なる幻想です。その対象とそれがあるから人に嫌われる、その2つの因果関係は全く根拠がありません。
おそらく多くの人が様々なコンプレックスを持っていると思います。例えば、私は学歴などに全く頓着ないのですが、学歴に非常にコンプレックスを持っている人がいます。私から見ると、なんでそんなことにコンプレックスを持つの?と思うようなことです。また、ある人は背が低いことにコンプレックスを持っているでしょう。
思い出すのは、『カムカムエブリバディ』のるいちゃんが額に傷があることに対してものすごく強いコンプレックスを持っていて、それを理由にジョーと付き合うことをあきらめていたという話です。ものすごく強い劣等感を持っていたわけです。一方で、ジョーはそんなことはなんとも思っていないわけです。るいを優しく抱きしめてくれたジョーを思い出し涙が出ます。
私たちは、自分自身の「これだけは隠したい」と思うことに対して、その隠したい対象と相手から嫌われることがあたかも因果関係があるかのように思い込んでいる。そこに過度に意味づけをしているのかもしれません。自分自身で自分を追い詰めているのかもしれません。しかし、そんなことは自分が勝手に主観的にレッテル付けをしただけです。自分で自分を苦しめているのです。
おそらく、自分自身が劣等感を持っていることに対して、それが絶対的に劣等性であることは100%ありえません。自分が隠したいから、自分でそこに強く意味づけしているだけであって、相手は何も気にしていない。
自分自身が劣等感を持っている対象、例えば学歴や容姿や緊張など、そういったことと、人に嫌われる、下に見られる、などの因果関係はありません。自分が勝手に因果関係を持たせて、それを強めているだけです。あたかもそれが真実であるかのように、絶対的に強力な因果関係があるように思わせている。自分自身で。
ですから、それに気づいたら、その因果関係を弱めましょう。断ち切りましょう。因果関係はありません。それに気づくことで、もっと楽に幸せに生きられると思います。
『嫌われる勇気』、いいですね!
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