「無」という言葉があります。この無とは何でしょうか?

 

無とは何もないことであるとか、無我の境地の事であるとかいろいろなことが話されていると思います。

 

ここで無とは何かについて考えてみたいと思います。

有とは何か?

無とは何かを考える際に、その対義語である有とは何か?と考えるのが分かりやすいのではないか?と思います。

 

有、つまり、有るということは何かと言うと、やはり、それは存在している、という事になると思います。

 

そして、この存在とは一般的には物質的に目に見える存在のことを言うであろうと思います。

 

つまり、有とは、物質存在の事であると言えるのではないでしょうか?

無とは何か?

有とは、物質存在の事であると言う話をしましたが、では、物質存在に対置されるものは一体何か?と言う話です。

 

これを考えるには物質、ないしその物質を構成する原子について考えると分かりやすいと思います。

 

原子は、物質として捕らえられると思いますが、実際には、99.9%が空洞なようです。要は、球場に置いたサッカーボール程度の量しか物質と見えしものは存在していないのです。

 

要は、原子はスカスカであるということです。

 

また、物質の最小単位は素粒子であると言われていますが、この素粒子が宇宙のどのくらいの比率を占めるかと言うと、これが4%程度しか存在しないと言うのです。

 

要は、宇宙空間もスカスカであり、ほとんどが何もない真空なわけです。現代はその真空状態にある存在をダークマターやダークエネルギーと言っているわけです。

 

そして、量子論によると、この真空状態のエネルギーが揺らぎを起こし、この真空場から粒子が生まれる、とそのように説明されるわけです。

 

この真空状態は物質的には「目に見えません。」この目に見えない状態から、「目に見える物質」が生み出されるのです。

 

ですから、無とは何かというと、私は、この真空場であるダークエネルギーやダークマターのことを言うのだろうと思います。

 

この無である真空状態から、有である素粒子が生まれるということです。

 

無の正体は何か?

従って、無は存在を生ぜしめる原因であり、意志であると言えると思います。

 

その意志がエネルギーを持ち、そのエネルギーが揺らぐことによって、有である物質が生まれる。

 

では、この意志が何なのかというと、これを宗教上は愛と言うのであろうと思います。

 

ですから、無とは何もないという事ではなく、存在を生ぜしめる真空のエネルギーであり、その根源は愛であるという事であろうと思います。

 

真空のエネルギーは目に見えません。愛のエネルギーも目に見えません。しかし、目に見えないから何もないという事ではなく、エネルギーが充満しているのです。

 

これが無というものの正体であろうと思います。

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