時間とは何か?それは多くの人の疑問でしょう。

 

過去の歴史において、時間について考えた科学者や哲学者は何人かいますが、今回はアウグスティヌスの時間論について紹介しましょう。私自身、『心の物理学』において時間と空間、三次元と四次元について考えていますが、アウグスティヌスの時間論は非常に信頼性があると思っています。

 

アウグスティヌスが言っているのは、過去と現在と未来についてです。

 

通常、私たちが想像する時間と言うものは、過去から連綿と現在につながり、そして、未来へと伸びていく、そのような時間を想像するでしょう。つまり、時間とは、過去から現在、そして、未来へとチューブのようにつながっている。そのチューブのようにつながる一点である現在に我々は存在している。これが通常の私たちの時間に対する認識であると思います。

 

ところが、アウグスティヌスはそうではない、と言っているのです。

 

過去と言うものは過去という空間に存在するのではなく、今現在想起することのできる過去である。未来もまた未来と言う空間に存在するのではなく、今現在想起することのできる未来である。換言すれば、過去は過去と言う空間に存在しているのではなく、現在存在している過去である。未来は未来と言う空間に存在しているのではなく、現在存在している未来である、ということです。

 

つまり、過去現在未来は今この瞬間という一点に存在しているということです。これがアウグスティヌスの時間論です。

 

 

分かりやすく言うと過去とは記憶のことであり、未来とはイマジネーションの事であると言ってよいでしょう。時間とは、過去から現在、未来へとチューブのようにつながっているのではなく、常に、今現在の一点にしか存在しません。過去現在未来がチューブのようにつながっている、そのような認識は、これは幻想です。

 

時間は今現在、この一点にしか存在しません。今も遠い昔もこの先も、永遠に時間はこの一点にしか存在しないのです。時間は永遠の今に存在しているということです。

 

これがアウグスティヌスの時間論であり、私自身も認識している時間論となります。

 

さて、今話をしたのは、これは三次元空間における時間論となりますが、これが、四次元空間であるあの世になると、更に理解が困難な状況に直面することとなります。四次元空間における時間論は、また、次回解説してみたいと思います。

 

以下あの世の四次元空間における時間の概要です。

 

 

 

詳細は、以下『心の物理学2』等をご参照ください。

 

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