妻と二人で生活相談サポートセンターを始めて15年、障がい者事業所ホープを立ち上げて13年。そしてホープ札幌教会を建て上げて、この4月で丸5年になる。
この社会的奉仕と教会福音の両輪活動(ミッションホープと命名)を、神様から「もういい」と言われるまでは、行い続ける事になる。
神様から示されビジョンを描いていたことが、現実化しつつある。神様から示されていたことが、今から50年前の21才の時にさかのぼる。
私は、そもそも、社会的に弱い立場にある人のサポート、そしてそれを通じて神の栄光を現わすことを、私の召しとして与えられていた。その準備期間が社会組織人として28年の訓練期間。そして、その後の充電期間を経てキリスト者への回心と今の活動。あわせて今年で、20年目になる。
相談者も1000名を超え、障がい者事業所ホープも当初描いたビジョンが実現しつつある。当初のビジョンは、①やりがい、生きがいの仕事の提供、②ホープでの給与(工賃)と年金で、自立可能な生活ができる…だった。それが、神から啓示されたホープ再生自転車販売のチャレンジそして成功により、可能になりつつある。
だれもが「やめておいた方がいい。無謀だ」と揶揄された、素人しかも障がい者集団による中古自転車店へのチャレンジ。しかし、神に不可能な事はなく、私に確信を与え、始める。
1年目160台販売。そして2年目一気に936台販売、9年目の昨年は2192台。中古自転車をリユースして、綺麗に整備してよみがえさせる、聖書的な取組、神が与えて下さった仕事が、さすが神としか言いようがない。全くの素人の高等支援学校の卒業生が、今や立派な職業人。全道で一番売れている店で働く誇りとやりがいを持ち、手抜きのない社会的責任意識を持った仕事ぶり。重度の精神障がい者も「自分を廃人と思い、目の前のスクラップ直前の汚れた自転車を自分と同じと思っていた。しかしそれを磨いていくと綺麗になっていく。自分にも可能性を感じてきた」との感想。まさに単なる中古自転車店ではなく、心の再生である。それでホープ再生自転車と命名。
神に不可能はなく、ご計画は、素晴らしい。単純作業でなく、奥の深い整備作業。際限がない。それぞれの症状があって、それをつかみ修理整備する。まさに医者の仕事。販売単価も高い。また関連する業務としてパーツを利用したアクセサリー商品としてホープ工房のネット販売展開、データ処理としてのパソコン業務、従来から行っているたい焼・たこ焼ホープとの連携。自転車お買い上げの方、また不要自転車をお持ち込みの方に、たい焼き券1枚プレゼント。地域振興会に入会し、地域振興券の参加。札幌西高校のバザーに採用していただく等…。
「おたくは、いろいろやっているんですね」とおっしゃるお客さん。「教会もしているんですね」とも。信頼できることを行っていると相乗効果を生む。
自転車等の成功で、給与(工賃)をかなりのレベルで出せるようになり、当初ビジョンに描いていた二つの目標が、視野に明らかに入ってきた。
従って、若い高等支援学校のご父兄の方々にも、個別にコミュニケーション、面談の機会をもち、ホープの目指している青写真を説明できるようになった。親が、確実に先にお亡くなりになるので、子ども達の将来は、もちろん最大の心配事で、仕事のやりがいと経済の両立を希望する。その目途が立ちつつある。だから説明できるようになった。
障がい者が、生きがいを持って自立していくには、この日本国では、とても難しい。包摂社会とは、いまだに名ばかりで、障がい者への偏見も根強く、西欧福祉先進国に比べて数十年遅れている。
会社をリタイア後、カナダのビクトリア市に妻と二人で住んでいたことがあり、その時、町中に車いすの方が随分多いのに気づく。理由はすぐ分かった。バスの全車両に、車いす用の昇降機が設置されているからだ。乗車客も嫌な表情見せず、待っている。市内もバリアフリー。だから、安心して町に繰り出す。それだけ、共存包摂社会の理念と福祉制度、税体系が根付いている。カナダでもこのぐらいはやっている。日本は、これからも残念ながらとても期待できない。
だから私は、現行の制度の中で、努力し、個別に創り上げるしかない。感謝な事に、神様が支援して下さっている。また、自分達だけが良いのではなく、例えば自転車販売で、ひとり親家庭には、3割引き販売を行い、既に250台以上販売している。それを携わるホープのメンバーも社会貢献として喜んでいる。また、教会と生活相談サポートセンターの共催で行っているホープ食堂。無料提供で月2回(一回百人前後)行い、ホープのメンバー数名が、ボランティアで自主的に無料奉仕している。しかも楽しそうだ。
このように、障がい者が、支援を受ける立場だけでなく、支援する立場にも参加している。素晴らしいことです。このような拡がりを、さらに広げていきたい。
障がい者の立場で、悩みながら毎日を暮らしている方々。どうぞ、ホープの門をたたいて下さい。自転車だけでなく、仕事の品ぞろえは豊富で、何より毎日働くことでの生きがいが生まれます。
また、クリスチャンであって、教会福音活動はもちろんの事、社会的奉仕活動の両輪に召しを覚える方、どうか、連絡ください。将来を担う若い方を募集しています。
以上、011-215-5207。090-1308-9480
あるいはメール seikatusapout@yahoo.co.jp
詳しくは、生活相談サポートセンター、ホープ札幌教会のHPで。
昨年12月8日に賀川豊彦賞をこれらの活動により受賞しました。賀川先生は、牧師であり、かつ20世紀のグランドデザインを造ったと言われる社会奉仕活動を行った巨人です。
表彰状に「貴団体の創設者は、会社を早期退職後に様々な支援事業を展開され、また一方で牧師として単立教会を設立し各種事業と教会の有機的結合を遂げることに尽力してこられました…」と書かれていました。
賀川先生とは比べものにならない身でありながらも この賞を頂いたことを事を、神様から「この両輪活動を広め、神の栄光を現わしなさい」との励ましと捉え、この地上での召しを果たしていこうと思います。
一日一回クリックの応援をいただくと、とても励まされ感謝です。