ネヘミヤの正義感、弱い立場の者への配慮を学ぶことができる。
ネヘミヤ記5章で、城壁修復のさなか、ユダヤの民の中で、貧しい状況にある人からの抗議を聞く。
食べるのも苦しい中で、城壁修理をしている。
食べる為に、自分の畑を抵当に入れたり、他人の所有になっている。
自分の息子や娘を奴隷に売らなければならない。
しかもそれは、同じユダヤ人同胞同士でのやり取りである。
その状況に、ネヘミヤは非常に怒ってと、聖書に書いてある。
健全な怒りは大切である。
5:7 私は十分考えたうえで、おもだった者たちや代表者たちを非難して言った。「あなたがたはみな、自分の兄弟たちに、担保を取って金を貸している。」と。私は大集会を開いて彼らを責め、
5:8 彼らに言った。「私たちは、異邦人に売られた私たちの兄弟、ユダヤ人を、できるかぎり買い取った。それなのに、あなたがたはまた、自分の兄弟たちを売ろうとしている。私たちが彼らを買わなければならないのだ。」すると、彼らは黙ってしまい、一言も言いだせなかった。
5:9 私は言い続けた。「あなたがたのしていることは良くない。あなたがたは、私たちの敵である異邦人のそしりを受けないために、私たちの神を恐れながら歩むべきではないか。
5:10 私も、私の親類の者も、私に仕える若い者たちも、彼らに金や穀物を貸してやったが、私たちはその負債を帳消しにしよう。
5:11 だから、あなたがたも、きょう、彼らの畑、ぶどう畑、オリーブ畑、家、それにまた、あなたがたが彼らに貸していた金や、穀物、新しいぶどう酒、油などの利子を彼らに返してやりなさい。」
ネヘミヤの健全な怒りは重要である。
私たちも、不公正や不平等に対する怒りは、持つべきであり、大切にしたら良い。
それは、現状打開の原動力、モチベーションになるからだ。
さらに、ネヘミヤのすばらしいのは、「十分考えたうえで、非難した」とある。
怒りを単に、ぶちまけるだけでは、反感を買って、せっかくの目的は果たせない場合がある。
目的は、不公正、不平等状態の是正であり、神に立ち返ることである。
だから、結論に導くためのプロセスをきちっと考え抜いた上で、有力者に話をすることが求められる。
主だった人、代表者は、そもそも、理屈や道理に長けた人である。
その彼らの間違いを示し、方向転換させなければならない。
ポイントは、神の願う方向から、あなた方は、ずれている、隣人愛から逸脱している、ということだろう。
お互い悔い改めよう、ということ。
そして、リーダーであるネヘミヤが、自ら模範を示す。
これらで、有力者は、心のそこから納得する。
そして、貧しい民の不満はおさまり、民族の一致がはかられていく。
ネヘミヤにリーダーシップの見本をみる。
その原動力は、ネヘミヤが、信仰心が強かったことだろう。
つまり、強く神を愛し、強く同胞である隣人を愛したからだろう。
信念、正しい怒り、説得に向けた熟慮、実行力、とても学ぶことができる。
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