明日で、障がい者事業所ホープの仕事納めです。

やはり、毎日顔を見合わせ、ともに仕事をする仲間であり、私にとっては、とても大切な方々である。

いろいろな方がいる。まずは、身体障害の方。毎日のように発作が起きる方もいる。短期入院との繰り返しである。体力が弱く、大変な状態でもありながら、ホープに仕事に来られる。

発作が起きる前には、具合が悪くなるそうで、私が、逆の立場だと、よく辛さに耐えていると思う。

彼は、まだ若く、ご両親もよく励まし支えておられる。彼に感心するのは、大変な彼から励ましを受けるということだ。「僕もがんばるので、理事長さんもがんばってくださいね。」と私を励ましてくれる。そういわれると、目頭が熱くなる。

 

また、知的障害を持たれている方も多く来られている。養護学校を出たばかりの人も多い。一口に知的障害と言っても、さまざまな傾向があり、一様に考えることはできない。また、家庭環境も様々で、比較的良好な両親の環境のもとに育った方もいれば、そうでない環境で育った方もいる。

また、現在も家から通っているが、その環境に私達が懸念を持っているケースもある。

彼らが、私たちを信頼してくれていて、頼ってくれていることは、とてもよく分かる。それがゆえに、私たちは、第2の親的な役割を担っていく必要性が生じる。

知恵を絞って、いろいろと生活に必要なことを、分かりやすく粘り強く、教えていくことが求められる。両親はいずれ先になくなり、彼らは、いずれ一人で生きていかなくてはならない。

彼らの将来を考えた場合、育成する責任はとても大きいのだ。

 

さらには、多くの精神障がい者が見えられる。発達障害の方も最近は多い。

精神障がいは、精神病理学的にも解明されていない分野も多い。統合失調症(過去には、精神分裂病との病名)は、人類病とも言われ、人類の100分の0.7人がなると言われている。

人類の、と言ったのは、未開の地の人だろうが、文明国家に住む人だろうが、ほぼ同じ確率で発生する病気であるからだ。発病理由は、まだよく分からず、脳の虚弱性+ストレスという説が、今は有力なのだが、つまり、脳は強靭に造られてはいなく、一定程度の虚弱性を持っているため、誰がかかってもおかしくないということなのだ。

その為、たまたま、20歳の時に発病したとか、経緯を聞いてみると、悪いくじを引いたみたいなものである。しばらくの入院が必須であり、それで、就職とかができず、大きく人生が変わってしまう。

私は、たまたま、発病せずに、就職し家庭も持つこともできたが、逆の場合も十分あり得たのである。もし私がそうであった場合、大変な苦しみを背負ったのだろうと想像する。

発達障害もそうである。我々も少しの目立たない発達の遅れを持っているが、それが日常生活に重大な支障を及ぼす場合がある。例えば、多動の方で、小さい時から学校で座って授業を受けることができなかった、今でもじっとした生活が苦痛、また、空気を読むことがとても苦手の人等、その人それぞれの固有の特性を持っている。

その大変さを、まずよく理解することが、大切となる。

 

このように、我々の責任は重い。

一生懸命、彼らのことを思えば思うほど、やることは、とても幅が広く果てしない。

だから、時々このように神に祈る。

「神様、感謝します。毎日、彼らと共に暮らせることを感謝します。私達の目が開かれて、彼らに対するサポートが、より的確で、彼らの為になるように。その知恵を与えて下さい。また、私たちが、より暖かい優しい気持ちを持って、彼らの豊かな人生をサポートする助けになれるように。彼らの心に、私たちを通じて、あなたの愛が届けられますように。そして、彼らが、お金があろうがなかろうが、障がいを持っていようが、それに左右されないしっかりした価値観を育み、幸せな人生を送ることができますように。私たちと彼らを導いて下さい。」

 

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