一か月のカナダビクトリア市滞在の翌年、カナダ ナナイモ市へ

 

「約一カ月ではあったが、海外暮らしの感度を若干なりともつかむことができた。カナダは、北海道の気候とも似ており、何より自然が豊かで、山や木が大好きな私達にはぴったりに思えた。

しかも、移民を多く受け入れている国柄から、住みやすく、またカナダへ行こうと思った。

友人の吉田さんがアドバイスしてくれたように、標準英語であり、隣国アメリカの情報も入りやすい。

日本に戻ってから海外で安く安全に暮らす方法も研究した。

滞在費の倹約、銀行口座開設、渡航費の安い方法(当時は、札幌から福岡そして台湾経由の方法が一番安かった。)、そして保険等のことである。

 

翌十七年には、ナナイモ市に五か月ほど一LDKのアパートを借りて住み、多文化移民センターの語学学校に通う。

カナダは、移民の為のこのような施設も存在し、アジアの難民の方も含み、多くの国の方々がとても安い料金で学んでいた。

また、私のクラスには韓国のご婦人の方が、数名おられ、子供の英語習得の為、カナダに住まわれていた。

子供を当地の幼稚園や小学校に通わせて、日中、母親がこのセンターで英語を学ぶ。

韓国では、将来良い会社に入るためには、英語力が必須だという。

夫は、母国で単身働いているという構図だ。

また、地域の教会には、英語習得と出合いを目的として毎週通うことになる。

私達が通っていた教会の若い牧師は日本通でもあり、松尾芭蕉が好きで俳句をたしなみ、また今は、源氏物語を読んでいるという。

その分野の知識では、彼の方が詳しかった。

日本文化のあまり詳しくない分野での知ったかぶりは禁物で、外人は日本をあまり知らないだろうと思っていると、恥をかくことにもなるので注意が必要だ。」

 

カナダの西海岸は、北海道の気候によく似てさわやかだ。

一方、冬の雪は少ない。従って、多くの人が移住したい町(ビクトリア、バンクーバー等)だという。

また、移民受け入れを、しっかりと国策として行い、定着している。「人間とは…」の旅が始まる。

 

アパートから見えるとてもきれいな風景

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地理的には、カナダバンクーバー島のナナイモ市からカナダ西海岸の山々を望む

船は、バンクーバー市に向かう定期便

 

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