ホープ再生自転車販売の勢いが止まらない。5月19日現在で687台。
昨年のブレイクも想定外だったが、その昨年のペースを250台も上回る。
この取り組みを障がい者支援事業として始めたのは、ほんの2年前。アイデアは、その前年の夏頃、事業所前に自転車が1台、1週間放置(拾得物として、警察に届け出した。)されていることから着想。この地域は、マンション街の為、買い替えや転勤などで、不要自転車が多くある事が想定され、その不要となった自転車を大量に調達し、整備の上、リサイクル自転車として販売することを思いついたわけだ。そして、中古自転車の実情や法制度等勉強を開始した。幸いなことに、古物商の認可は、何かの事業に役立つと考え既に取得していた。そしてこれは、神様が「やりなさい。」ということだと確信した。
あるメンバーが、自転車修理をする過程で、その自転車を自分のことのように思ったという。つまり、自分は廃人みたいなもので、何の価値もないと思っていたが、このように廃棄物一歩手前の自転車が、再生し、よみがえっていくことに直接携わり、それが実現していく...と、まるで自分のことのようにうれしく、自分にもその可能性を感じるという。その話に感動した私は、単に中古自転車販売としてとらえるのではなく、再生のフレーズを使い「ホープ再生自転車販売」と命名した。自転車の再生でもあり、心の再生でもある。
達成感、充実感のある仕事は、そうはない。
いまや、たずさわるメンバーの大きな工賃財源になっている。心と経済の両輪が成立し始めている。また、更なるやりがい、モチベーションの向上の為、自転車整備士・安全整備士の資格取得への挑戦を促がしている。既に数名の希望者がおり、資格取得に向けた全面支援(体制・金銭面)を行うつもりだ。
社会的取り組みの観点で考えてみよう。放置自転車の処理に困っている方々からは、感謝され、札幌市が苦慮している放置自転車対策の一助にもなっている。中古品でありながら、丁寧な美装と整備により、とても価値のある商品と消費者からは評価されている。相手からも感謝され、私達も感謝する仕事はめずらしい。廃車スクラップ寸前の自転車からも感謝されているかもしれない。私達もうれしい。
4月のHTBTV「イチオシ」から
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