活動でわかった神の支配

 

さて、このようなスタンスで、忠実にサポート活動をしていると、神のみわざを実感するようになる。神が間違いなく応援してくださる。そして多くの祝福をいただく。信じられないことが起き、神がすべてを支配していることを実感した。

平成二十五年五月七日に、たい焼・たこ焼店ホープを開店した時のことである。開店の狙いは、障がい者の社会参画と工賃向上である。事業所内で、軽作業を行うことも大切だが、お客と直接触れあう機会は、とても重要な社会体験の場になってくる。

また、受負仕事ばかりでは、作業単価が低く、工賃がどうしてもあまり出せない。B型事業所の全国平均工賃(平成二十五年度)が、一人月平均一万四千円であり、また一万円弱の水準の事業所がもっとも多い。当初は、この実態に事業所の詐欺行為に等しいのではないかとさえ思った。つまり、経営者や従業員は、国からの給付金で充分とはいえないかもしれないが、生活が成り立っている。一方、二十名の利用者がいるとして、工賃が一人当たり一万円とすると合計二十万円に過ぎない。 

それでは、利用者の上にあぐらをかいた状態といえないか、と感じていた。しかし、実際に運営してみるとなかなか大変で、とくに新参の事業所は、まず請負の仕事を確保するのに一苦労する。やっと箱折り・チラシ折り等の仕事を受注できても、とにかく安い。従って、自前の事業を起こすしかないと考え、たい焼・たこ焼店ホープを始めようと考えた。

まず、場所選定に四カ月程度かかった。その当時、私は、ある方のことが気にかかり始めていた。その方は数ヶ月前に、極度の生活困窮にあり、とうとう本人が当初拒んでいた生活保護手続きを受け、当面の対応はしていたものの、複雑な事情を抱えていた方だったため、その後のことを心配していた。

そんな二月上旬のある日、うながされるまま、様子を見に行こうと思った。また、当日は吹雪のため、安全な道を選択する方法もあったが、急ごうと思い、近道になる峠越えのルートを通って向かった。すると、その道沿いにある食品スーパーの道路向かいの商店街に、テナント募集の紙が張ってあった。一週間前に通った時は、その貼り紙はなかったはずだ。

というのも、たい焼・たこ焼店を開くには、集客をおのずと見込めるスーパーの近くの物件を探しており、それは四軒連なる商店長屋の左端物件で、左端なら使いやすいと気にとめていたからだ。あとから確認しようと思い、まずは彼のアパートへ急いだ。

ドアを開けると、衰弱してふらふらしている彼がいた。十日間何も食べていないという。寒い中、ストーブもつけていない。私は、食料と灯油を買い、当面の対応を行った。生活保護費を過去の借金に埋めるのは、原則禁じられているが、諸事情を抱えている方はおられるのだ。いろいろと今後についてお話した後、彼も元気を取りもどされ、きて良かったという思いと、促してくれた神に感謝し、帰路についた。

帰り道、例の空きテナント物件を電話確認したところ、昨日張り紙をしたばかりという。私は、今日の一連の流れから、これらが神から発したものであり、定められた場所と思い、その物件に決めた。

 

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