妻とは、私が会社を五十二才で辞めて以降、日常も仕事も何をするにも一緒で、まさに一心同体になっている。ベストフレンドと言ってよい。会社人間だった頃は、平日も帰りが遅く、休日も一人でゴルフに出かけることも多かったが、まさに状況は百八十度変わった。以降記載した活動や日常等すべての事は、妻と時間を共有し、ともに成し遂げてきたことである。

 

さて、モチベーションだけは人一倍だったものの、最初の課題は、私達のような名もない任意団体に、はたして相談者が来るかどうか、ということだった。そこで先ずは、私達の活動のPRの為、ポスターを貼らせてもらう折衝から始まった。

まさにゼロからのスタートだ。JRや図書館、商店の数か所で許可をいただくことができたが、それだけで、とても幸せな気分になったことを覚えている。また、札幌市が管理している、近隣の地下鉄改札口の掲示板コーナーに掲載できたことは、特に効果的で、そのポスターを見て相談者が徐々に訪れるようになる。

それから、手作りのチラシを三千枚ほど、数回にわたって近隣のアパート等に配ったが、当初は、反応が全くなく残念に思っていた。しかし後日わかったことだが、困っている方はそのチラシを大事にしまっていた。できるだけ自分で努力するが、どうしようもなくなってから、そのチラシを取り出し決心し電話をかけてくる。しかも、暮れも押し迫った12月27日の夜である。その顛末は、明日また。 

 

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