痒みの原因として非常に多いのがカンジダという菌です。


典型的にはポロポロとした白いオリモノが増えるのですが、疲れが溜まったりストレスなどで免疫が落ちると、繰り返し再発してしまう疾患です。


自然に治る事も多いのですが、あまり長引くとデリケートゾーンが真っ赤にただれてしまって、非常に痛くなる事があり、そうなる前に薬を使って治すのがお勧めです。



今回は、そんな繰り返すカンジダに対して何かできないか、ということで調べたものをご紹介したいと思います。






この論文では、

・マーシュマロウ水エキス4%(最後に説明します)とクロトリマゾール1%の配合(CLOT-M)

・クロトリマゾール1%腟クリーム

の2種類について、外陰腟カンジダ症に対する有効性を比較したものです。



方法

本研究では、外陰腟カンジダ症の女性100名を無作為に2群に分けました。


治療群(50人)はCLOT-Mによる治療、対照群(50人)はクロトリマゾールクリームによる治療を7夜連続で行い、カンジダ症の症状と腟分泌物からの培養について、介入前・介入後7日目・介入後30日目に評価しました。



結果

CLOT-Mクリームは1回目および2回目の追跡調査で評価され、対照群と比較して、掻痒感の平均スコアおよび性交痛スコアが有意に減少したことが示されました。


さらに、介入7日後では、CLOT-M群は対照群と比較して排尿困難スコアの平均スコアが有意に改善しました。


どちらのクリームも、有意な有害事象を引き起こしませんでした。


結論

CLOT-Mクリームは、有意な副作用なく、外陰腟カンジダ症の改善に有意な効果を示すようです。


対象となった人数が少ないので、より大規模な人数での検証が必要という結論になっています。





今回取り上げられたマーシュマロウ水エキス4%ですが、マーシュマロウというのは「ウスベニタチアオイ(ビロードアオイ)」と言われる薬用植物で、昔は根の部分から取れるデンプンを使ってお菓子のマシュマロを作っていたようです。



化粧品としては、アルテアエキスと言う名前でヘアケアや保湿に使われています。







調べてみると、海外製のものが購入できるこちらのサイトしか見つからなかったのですが、購入している方達は喉のイガイガ対策などに使っているようですね。







https://iherb.co/8PyCTWBS




保湿効果があるようなので、その作用からカンジダの対策に有効なのかも知れません。


保湿成分であれば、市販のワセリンなどでも対応可能かと思うのですが、もし色々試していて、どれもすっきりしないようであれば、こちらを試してみるのも一つの手かも知れませんね。


(完全に民間療法のレベルになりますので、ご使用に際しては自己責任ということでお願いいたします、、、)