かなり個人差があるのですが、10代のうちから生理痛が強くなる事があります。



原因として子宮や卵巣が腫れている事はほとんどなく、「原発性月経困難症」と呼ばれる状態なのですが、20歳前後にかけて一旦症状が軽くなる事が多いです。



婦人科的には10代の生理痛であっても、ピルやジエノゲストなどのホルモン治療がオススメなのですが、今回は薬を使わない治療に関するデータを見ていきたいと思います。





この論文では、原発性月経困難症に対して薬を使わない治療を検証した6つの報告を調べています。



・灸は鍼より「0.591」有効


・鍼はプラセボより「0.948」有効


・ヨガは何もしない事より「2.634」有効


上記の数字は、SMDという評価項目で、0.2は小さな効果、0.5は中等度の効果、0.8は大きな効果という目安があります。



また、プラセボと比較したSMDでは


・灸: 2.45

・鍼: 1.72


と効果が確認できました。



何もしない事と比較したSMDでは、


・鍼: 4.81

・耳の指圧: 4.36

・ヨガ: 2.12

・灸: 5.54


と効果が確認できました。





以上のことから、鍼や灸、耳の指圧が原発性月経困難症には有効である可能性が高そうだという結論になっています。




生理痛の原因として、卵巣が腫れている場合があり、あまり大きく腫れていると手術も必要になるため、一度は婦人科で診察を受けていただきたいのですが、例えばピルやジエノゲストなどのホルモン治療が体に合わなかった場合など、今回ご紹介した方法は、一度は試してみても良いのではないでしょうか。




また、今までブログでご紹介してきた


・カモミール

・ローズマリー

・電気治療

・ビタミンE

・ストレッチ

・ジンジャー

・ヨガ


も効果的な可能性があるので、一度以下のまとめブログも参考にしてみてくださいね。