以前、更年期症状に対してプラセンタが有効ではないか、というブログを書きました。



今回、更年期症状の一つとして、手指の痛みが取り上げられているニュースがあったので、そちらを見ていきたいと思います。





>50歳から64歳の女性207人を対象に行った「更年期の手指の不調に関する調査」によると、更年期症状を感じている女性の71%が「手指の不調」を自覚しており、しかしその3人に2人が「症状があるが、これまでに医療機関を受診したことはない」という結果だった。



普段の外来でも、50歳前後の方で手指の症状を訴えられる方は結構おられます。


念のため、リウマチなど他の疾患が隠れていないか確認する事は大事なのですが、婦人科としては「更年期症状」の一つとして治療していきます。


治療法の一つとして、最も効果的なのはホルモン補充療法。


女性ホルモンが低下するせいで症状が出ているのだとすれば、ホルモンを補うだけで症状がかなり良くなります。


症状が良くなればホルモンが低下していたことが原因、良くならなければ他に原因があるかも、と診断的治療の側面もあります。


(プラセボ効果で改善しているだけの可能性もあるのですが、、、)



それ以外の治療法としては、ニュース記事内にも紹介されているような「エクオール」があります。


大豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンと似た作用を持っているため、それによって更年期症状が改善する可能性があるのです。








ホルモン補充療法は、ホットフラッシュが非常に良くなるのですが、手指の痛みに関しては、ホルモン補充療法の他に、イソフラボンをサプリとして摂取してみるのも良い選択肢ですね。



エクオールのサプリはクリニックでも取り扱っていますし、オンラインショップでの購入も可能です。