先日、つわりの薬としてオンダンセトロンという吐き気止めについてのブログを書きました。
残念ながら日本ではつわりに対しての保険処方が認可されていないため、内服する場合には自費での使用に限られるのですが。。。
つわりに対して他に効く薬がないか調べる中で、アメリカで妊娠中に実際使われている薬についてのデータが出てきたので確認してみると、オンダンセトロンが上位にランクインしていたので、見ていきたいと思います。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0002937823021725
対象
2011年〜2020年にかけて妊娠中に使われたアメリカの薬のデータ。処方薬だけでなく市販薬も含まれています。
結果
市販薬
1位: オンダンセトロン(16.8%)
2位: アモキシシリン(13.5%) 抗生物質
3位: アジスロマイシン(12.4%) 抗生物質
処方薬
1位: ニトロフラントイン(22.2%) 抗生物質
2位: アセトアミノフェン(21.3%) 解熱鎮痛剤
3位: オンダンセトロン(19.5%)
このように、悪阻に対してオンダンセトロンが非常によく使われている様子が伺えます。
論文の結論として、非常に多くの薬が妊娠中に使われていますが、その安全性については、これからも調査が必要という結論になっています。
つわりに対して、これさえ飲めば大丈夫という薬がまだ無い状況で、オンダンセトロンという選択肢が一つ増えるのはありがたいことですし、日本でも認可が進むといいのですが、、、