先日は避妊のために使うインプラントについて、生理痛についてはどうなのか、というブログを書きました。
避妊効果の高いインプラントですが、生理痛にも効果が期待できる、と言う結果だったのですが、今回は肝心の「避妊」について実際のデータを見ていきたいと思います。
こちらは、アメリカで新たにネクスプラノンというインプラントを入れた7,364人を6ヶ月おきに3年間と、インプラント抜去後6ヶ月間にわたってフォローしたデータです。
結果
妊娠した人数は、
・インプラント非挿入: 1人
・インプラント挿入前: 8人
・インプラント挿入中: 3人
・インプラント抜去後: 14人
の合計26人でした。
妊娠後の経過は、
・健康な赤ちゃんを出産: 22人
・中絶: 2人
・流産: 1人
・異所性妊娠: 1人
でした。
インプラント挿入中に妊娠した3人と、インプラント抜去後7日間に妊娠した3人を合わせた合計6人の妊娠から計算されたパール指数は0.04でした。
※パール指数: 100人の女性がその避妊法を1年間続けた場合に妊娠する割合。
コンドームの場合は2〜15、ピルの場合は0.3〜10、ミレーナの場合は0.2であり、避妊しなかった場合は80〜90となります。
以上のことから、インプラント使用中のパール指数は0.02、インプラント抜去後7日間の妊娠も含めればパール指数は0.04と、非常に効果的な避妊法であることがわかりました。
このように、避妊のために腕に挿入するインプラントは、非常に有効な避妊法であることがわかります。
まだ日本では認可されていないものの、ミレーナのように体内に入れる避妊法・生理痛対策として、インプラントと認可も進めばいいのですが。