今回は、出産時にバランスボールを使ったり、ピーナッツ型のボールを使ったりする方法について見ていきたいと思います。
この論文では、出産時のバランスボールやピーナッツ型ボールの安全性や効果について調べています。
バランスボールは、座ったり、座って揺れたりして使う事ができます。
そうすることで、妊婦さんの快適さが増したり、麻酔なしでも骨盤が広がることが期待されています。
実際のデータでは、出産時の痛みが10段階で1.7ポイント軽くなっていることがわかりました。
また、バランスボールを使う事で、帝王切開や器械分娩のリスクが上がったり、その他の産科合併症が増える事はありませんでした。
ピーナッツ型ボールは、横向きに寝ている時に膝に挟んで使っています。
このピーナッツ型ボールを使うことで、何も使わないより、分娩第一期(陣痛が始まってから子宮口が全開するまでの時間。初産では12時間くらい、経産婦さんでは6時間くらい)が87.42分短くなっていました。
また、経腟分娩できる可能性が11%上がっていました。バランスボール同様、その他の産科合併症のリスクは上がっていませんでした。
以上のように、バランスボールは分娩時の快適さに繋がり、ピーナッツ型ボールはスムーズな分娩の進行に繋がる可能性があると言えます。
特にバランスボールに関しては、バランスが崩れて転倒するリスクもあるので、その辺りはバースプランで担当する助産師さんとよく相談してみてくださいね。