以前、お茶に含まれるカテキンのサプリで子宮筋腫が小さくなるかも、と言うブログを書きました。



その後、何人かの方に外来でもカテキンのサプリを勧めているのですが、半信半疑の方や、なかなか続けられない方も多く、まだ私自身も効果があるのかないのか、確信を持って言えないような状況ではあります。



そこで今回は、カテキンとは別に普段の食生活と子宮筋腫の関係について調べた論文を見ていきたいと思います。







対象

2003〜2006年に調査に参加した285人の閉経前の日本人女性。そのうち、54人が子宮筋腫と診断されました。


結果

アルコール摂取量は、子宮筋腫の無い人より有る人の方が明らかに多くなっていました。


アルコール摂取量を多量、中等量、少量の三段階に分けて比較すると、少量群に比べて多量群では子宮筋腫のリスクが2.78倍となっていました。


その他の食事として、脂肪、イソフラボン、食物繊維には子宮筋腫との関係は認められませんでした。



以上のことから、お酒をたくさん飲む方は、子宮筋腫ができるリスクが少し高くなる、と言う事が言えそうです。




普段の外来で子宮筋腫が見つかっても、20代、30代の方で全然大きくなっていかない人もいれば、1年に1cm程度大きくなっていく人もいて、その違いは何なんだろう、とずっと不思議に思っていたのですが、ひょっとしたら日頃の飲酒量が影響しているのかも知れません。




今度から子宮筋腫のある方の飲酒量も確認しながら、子宮筋腫の大きさをフォローをして、また何かわかったらこちらでご報告したいと思います。