妊娠中のワクチン接種のお話で、百日咳に関するブログを書いてきました。
今回は百日咳に限らず「妊娠中のワクチン接種」によるデータが出てきたので、見ていきたいと思います。
この論文では、妊娠中のワクチン接種と早産・死産の関係について調べています。
対象
2017〜2021年に出産した10,938人の妊婦さんで、少なくとも1回は妊娠中にワクチン接種していました。比較対象となったのは、妊娠中にワクチン接種していない4,029人の妊婦さんです。
結果
インフルエンザワクチン
死産率: 0.55倍
百日咳ワクチン
早産率: 0.78倍
と、それぞれのワクチンで死産率と早産率の減少が認められました。
コロナ対策の影響もあって、インフルエンザや百日咳はかなり少なくなっていますが、その対策も変わっていく中で、再びインフルエンザや百日咳が増えてくる可能性は十分あります。
そういった状況の中で妊娠されている方は、妊娠中のワクチン接種について検討してみて下さいね。