先日、妊娠中のコロナワクチン接種による影響についてブログを書きました。



今回また新たに妊娠とコロナワクチン、妊娠とコロナ感染に関する論文が出てきたので、見ていきたいと思います。






【対象】


2020年5月から2022年4月までの間、妊娠の6週間前から妊娠19週6日までの間の新型コロナワクチン接種と新型コロナ感染が与える胎児奇形への影響を調べています。



ワクチン接種の割合は、73.7%がファイザー、7.9%がモデルナでした。



【結果】


妊娠中にワクチン接種した母親から生まれた6,731人の赤ちゃんのうち、153人に何らかの奇形があり、120人に遺伝性のない奇形がありました。



ワクチン接種によって、何らかの奇形のリスクは1.01倍、遺伝性のない奇形のリスクは1.00倍と、ワクチンによるリスク上昇は認められませんでした。


また、妊娠中の新型コロナ感染では、何らかの奇形リスクは1.02倍、遺伝性のない奇形リスクは0.94倍と、こちらも奇形リスクの上昇は認められませんでした。



【結論】

赤ちゃんの奇形という点で考えると、妊娠前や妊娠初期の新型コロナワクチン接種がリスクになるとは考えにくく、同様に新型コロナ感染そのものも奇形のリスクになることはないと言えそうです。




新型コロナの分類が5類になり、様々な制限が緩くなっていきますが、妊娠中の新型コロナ感染は妊婦さん自身が肺炎になるリスクがあることに変わりはありません。




引き続き、妊娠中や妊娠前の新型コロナワクチンの接種をご検討ください。