先日は生理痛に対するピルとジェノゲストを比較したブログを書きました。








そこで、今回はジェノゲストだけに注目して、その効果や副作用について見ていきたいと思います。







この論文では、子宮内膜症に対して1日2mgのジェノゲストを内服した3,356人を対象に、最低6ヶ月間フォローして、その効果や副作用を検証しています。




平均年齢34.96歳、平均治療期間は285.44日でした。



副作用が起きる確率は全体では13.27%で、よくあるものとしては、不正出血: 4.14%、体重増加: 2.57%、頭痛: 1.22%でした。




出血パターンは内服期間が長くなるほど整う傾向があり、完全に生理が止まる確率は、内服期間が3ヶ月で29.63%、6ヶ月で41.25%、12ヶ月で46.26%、12ヶ月以上で53.2%でした。




痛みの強さについて、無痛を0、最大の痛みを100とした時に、28.19の改善が認められました。






以上が生理痛に対してジェノゲストを飲んだ時の作用と副作用になります。



実際には、飲み初めはどうしても不正出血が多いものの、それを乗り越えられれば全く生理が来なくなる事も多く、生理痛で困っている方にとっては非常に良い選択肢になっています。





生理痛には今回のジェノゲストやピル、またジェノゲストと同じ成分を染み込ませた小さな棒を子宮の中に入れる「ミレーナ」という選択肢もあるので、生理痛のある方は、ぜひ一度お近くの婦人科で相談してみてくださいね。