まだまだ新型コロナ感染の波がおさまらない中ではありますが、今回は妊娠中の新型コロナワクチン接種が妊娠に与える影響について書いていきたいと思います。




約半年前にもコロナワクチンと妊娠に関するブログを書いたのですが、2021年3月から9月までのデータから、ワクチン接種が妊娠に悪影響を与えることはなさそうだ、という結論でした。








今回の論文では2021年5月から12月までのカナダのデータを調べています。




85,162人の出産のうち、43,099人(50.6%)は妊娠中に1回以上コロナワクチンを接種しており、42,979人(99.7%)のワクチンはmRNAワクチンでした。



ワクチン接種群とワクチン非接種群で比較すると、



全早産率: 6.5% vs. 6.9% 


自然早産率

 37週未満: 3.7% vs. 4.4% 

 32週未満: 0.59% vs. 0.89%



と、ほぼ同じリスクでした。



また、


出産週数に比べて小さく生まれるリスク: 

 9.1% vs. 9.2%


死産率: 0.25% vs. 0.44% 


と、ワクチン接種によるリスク増加は認められませんでした。



この結果は、ワクチン接種時期やmRNAワクチンの種類、妊娠中のワクチン接種回数によって違いはありませんでした。



以上のことより、早産や死産、赤ちゃんが小さく生まれる可能性について、妊娠中のコロナワクチン接種によるリスク上昇は心配しなくてもよい、と言えそうです。




妊娠中に新型コロナワクチンを接種する際に、今回のデータも参考にしてみてください。