授乳していると、1年くらい生理がこない方は多いのですが、ときどき授乳中でも生理がくる人がいます。


そこはもう個人差としか言いようがないのですが、生理が来るということは、当然妊娠の可能性もあるわけです。


ですので、授乳中の方がピルをどう考えればいいのか、今回は説明したいと思います。



結論から言いますと、



授乳している人は6カ月以降ならピル内服を考えてもいい



ということになります。


こればっかりは


「考えてもいい」


という逃げ腰な表現になっていしまうのですが・・・



もちろん、授乳中にピルを飲むことで、具体的に赤ちゃんに悪い影響が出たというデータは存在しません。


しかし、もっともっと長期的な視点で見た場合、例えば、ピルを飲みながら授乳した赤ちゃんが大人になった時の影響なんていうのは、そうそう簡単には調べられないわけです。


ですので、少なくとも現時点ではピルを飲みながら授乳しても問題ないだろう、という言い方になってしまうのです、すいません・・・



時々、出産して1年するかしないかくらいで妊娠してくる方がいらっしゃるので、もしピルでの避妊を考えているのであれば、8カ月とか9ヶ月くらいからピル内服を考えてもいいかもしれませんね。



ちなみに、授乳していない人は、産後6週間くらい経てばピル内服しても大丈夫だろうと言われています。


産後6週間あける意味は、ピルの副作用でよく出てくる


血栓


のリスクを考えてのことです。



血栓症の確率ってものすごく低いんですが、妊娠中だったり、特に産後っていうのは、血栓症のリスクが高くなると言われています。


ですので、産後6週間くらいはピルを飲むのを控えたほうがいいんですね。