入稿 | Natsuko Navi 別館 漫画家/運命鑑定 

入稿



最後のアナログ原稿(予定)を入稿しました。
と言っても今回はネーム(セリフやモノローグ)はネーム(こちらはコマ割した所謂絵コンテ)時のPDFを先渡しして、白いままです。
普通は鉛筆書きしているので、私も「今何言ってるシーンだっけ?」とわかりづらく、時々紙のネーム(後者)を取り出して確認しながらの進行でした。

カラー部分は先渡し、加えて1枚だけ、たまたまデータ処理で仕上がった原稿があったので、試験的にデータ入稿もしてみました。
統合しないと、6,7倍のデータ量になるんですね。
今のところ、編集部は漫画家が一番使っているクリップスタジオペイントというソフトを導入していないので、いちいちフォトショップ形式に書き直さないといけないのが大変です。
導入を強く希望しておきました。

次の商業誌の仕事は、ぶっつけ本番でデータ仕上げ…というより、基本的にデータ仕事になります。
うちは慣れている人、極端に初心者と、二極化しています(笑)
作画の方は、私も含め体制がまだまだ弱いので、不安はありますね。
間に個人出版の「Arriba!」の原稿をフルデジタルで描くつもりなので、ここで最低限習得しようと思います(^^;;

実はデジタル仕上げ導入を決めた当初は、トーン以前の作画処理は基本的にアナログでやるつもりでした。
でも今回時間がないことがきっかけで、急遽下絵からデジタルで描き始めることになり…
初めて使用したipadが余りに便利だったので、もうアナログに対するこだわりは消えました(笑)
カラーだけは、だいぶ違うので未練はありますが…

私も31年間にわたって商業誌に描いてきましたので、アナログにしてももう十分描いたしなあ、という思いがあります。
デジタル化も一つのチャレンジなので、また新たな出会いが楽しいんです。
デジタル導入を決めて以来、結構大きなモチベーションとなっています。

それに、アナログより効率良く原稿を描けるし…
今回も、アナログだと10日はかかる仕事が6日間で出来たのは、デジタルを使ったお陰。
私の負担を増やせばもっと短くできます。
まあ、最初はデジタルに不慣れな私達の手際も悪いでしょうが(^^;;

それと、当初はデジタル仕事は在宅で、と思っていましたが、私も3つのデバイスを揃えましたし、ノートパソコンの人はなんなら持参して通いでできるので、うちでやって貰える芽も出てきました。
データのやりとりが一番懸案だったので、来て貰えればかなり解決です^^

私も今回デジタル作画してみて、やっぱり一本描いてみるのが一番早く覚えるなと実感しました。
アシスタントさんも不慣れな人は不安でしょうが、実地で描いて覚えるしかないでしょう。
これからアナログのアシスタントさんは一層人手不足に陥るでしょうし、ベテラン漫画家さんもやむなくデジタルへ切り換える流れになると思います。
せっかくの経験なので、時間を見つけて過程も書き残しておきたいですね。

今回でスクリーントーンともお別れなので、使いかけはすべて廃棄、未開封のものは試しに古道具屋さんに売ろうかなと思っています(笑)
別にただでもいいので、誰かに使って貰えたらと。
この2,3回は一枚も買い足さなかったのに、どうやら定価にして軽く20万円分くらいはありそうです(^^;;
うーん、上手にお買い物出来なかったなあ。
でも、これからは机も少しはきれいに保てるかも。
将来に期待しつつ、新たなチャレンジ、頑張ります!