11/30「ヘンリー四世 第二部 戴冠」
アシ入り前日ですが、なんとかノルマをこなして「ヘンリー四世 第二部 戴冠」観てきました。
前回、第一部を観た時、実は席の上に忘れ物をしてきまして(T_T)
翌日、劇場へお電話して伺ったところそれらしきものが届いている、ということで、劇場入りする前に受け取ってきました。
劇場スタッフの皆様、丁寧にご案内ありがとうございました。
お手数おかけしまして恐縮しております。
失態も取り戻し、今回の席は、遠さは前とほぼ変わりないものの、上手で見づらかった前回とは違って真正面!
もうこれだけで格段に見やすいです。
近さも大事ですが、やはり舞台は正面で観ることが重要なのかも。
昨今はステージをぐるり取り囲むことも珍しくなくなりましたが…
そして、「ヘンリー四世」も、本来客席がある9列目までを舞台用に取り払って使っているという、やや変形なセットではありますが。
稽古期間も長めのようだし、客席は減らすし、今回は一部二部で6時間強ですが、「ヘンリー六世」はのべ9時間3部構成でやったとか、新国立の舞台はパンフレットもよその半額くらいと、なんて潤沢なんだと思います。
日本は芸術にはあまり力を入れていない感じですが、そうはいっても国立なんですねー。
今日は中学生か高校生の一団もいらしていました。
子供好きなので、たまにケモノのような雄叫びが聞こえてもほほえましく見ていましたが(笑)、気にする人もいるのかあらかじめ「学生さんが入ります」と日程表に記入があります。
でも、皆さんおおむねよい子で見ておられましたよ。
学生さんのお陰か、今日は注釈付きB席まで満席。
平日昼間、他の日もこんなに盛況なのでしょうか。
正直、浦井くんがいなかったら、シェークスピアにこんなに入らないと思いますね。
学生さんの中でも王家の紋章の話をしている子がいて、観劇は学校のイベントなのでしょうが、楽しみにしていた女の子は結構いるはず。
とにかく今日は正面効果で、第一部よりかなり気持ちよく見られました。
役者さんが舞台を外れて下の方へ沈んでしまうと、真正面でも全く見えなくなることがあるので、ちょっと見え方(見せ方)という意味では、この舞台なかなか難しいですが…
思ったのですが、舞台は観劇人口を思うとびっくりするくらいたくさんの関連雑誌が出ている上に、ウェブ情報サイトも多く、この「ヘンリー四世」だけでも浦井くん、かなりインタビューを受けてます。
わたしも折々に目を通していて、そのお陰でお話が入りやすいとも言うし、ある意味ネタバレしてしまって新鮮な驚きに欠けるという面も出てきちゃいますね。
それはシェークスピアは、ストーリーはもう有名で今更隠すこともないですが、演出についても。
使われる音楽まで明かさないでほしかったなあ。
今日の感想は、たとえハルが主人公だとしてもハルの視点で描いているわけじゃないので、それがお話がその場にいる人それぞれの「点」を追う形になり、お話がきゅっと締まって見えないんだな、ということ、かな。
わたしは、一人の主人公の視点でお話を追うのが好きだから、こういう描き方はちょっと見慣れないんですね。
ロミオとジュリエットくらいになると、どこまで原作に忠実なバージョンで見ているかわからないけど、あれこれ使われてかなりわかりやすいイメージなんですが。
こういうの、中世劇っぽいなーと思います。
でも自分では絶対に描けないので、こうして見るのは興味深いですね。
わたしもあまりネタバレしてはいけないとおもうので、今日ステキだったなーと思うシーンについては、また改めて。
あ、浦井くんの表情についてはやはり必見と言うことで、今日既に「必見シーン」ではオペラグラスをさっと取り出すご婦人が続出(笑)
「実質10列目でオペラグラスなど」と怠慢を決め込んだわたしとは、皆さん気合いが違います。
わたしもオペラグラスはわからないですが、この先はもう少し前の席だと思うので、熱演、しっかり見たいなーと思います。