後で後悔しないために
今日は一人作業です。
夕方以降は、体のメンテナンスに出かける予定。
先日は知人の訃報で、皆様にもご心配をおかけしました。
彼女の人生のごく一部ですが、関わることができて、そのステキなお人柄に触れることができて、とてもありがたく思っています。
皆様にも彼女のことを知ってほしいので、少し書かせていただきますね。
私たち…当時私の仕事場に集ってくれた皆さんの間では、彼女はさがわ香野さんというペンネームで呼ばれていました。
仕事を通して、同じ世界でがんばる仲間でした。
住まいが離れていたこともあり、仕事場以外ではなかなか交流を持つことができませんでしたが、その頃連載と読み切りをマックスで受けていた私にとって、いつも快く来てくださるさがわさんは、本当に頼りになる強力な助っ人でした。
漫画家という人種は、やっぱりどこかアウトロー。
そんな人間が集まる私の仕事場でも(笑)、さがわさんは頭脳優秀、常識人、容姿端麗、勿論絵もお上手で、そして今で言うリア充という希有な存在でした。
いつもご自分の望み通りの道を切り開いて行かれるさがわさんを、私は尊敬していました。
うちの仕事場を卒業していった皆さんは頑張り屋さんが多く、漫画家としては無名の私ですが、「浜口に新人を預ければ間違いない」と編集さんに言われるくらい、デビュー率が高いことだけが私の自慢なんです。
さがわさんも、今でもばりばりお仕事をなさっていて(ペンネームが違うかもしれません)、作品を楽しみにしていらした方も多いと思います。
(あ、でもさがわさんはうちからデビューされたのではなく、来てくださったときにはデビューされていました。でも、私も含め、仕事場の皆で勉強し合って、漫画家としてやっていく力を培い合ったという気がします)
それを思うと、いっそう残念な思いで胸がふさがれます。
お通夜に伺い、久しぶりに当時のお仲間に会わせていただきました。
私も最近は親しい、若い方の訃報に接する機会が増え、何ともやりきれないのですが、せめて思うのは、会えるときに会っておこう、ということです。
さがわさんが会わせてくださった機会に、当時のお仲間と忘年会の約束をしました。
さがわさんも一緒に、培ってきた人の繋がり、友情をこれからも大切にしていきたいと思います。