2011 エンターテイメント総括 | Natsuko Navi 別館 漫画家/運命鑑定 

2011 エンターテイメント総括

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あまりに東電寄りの姿勢にうんざりして長らく購入していなかった週刊文春を買いました。
ジャーナリスト休業宣言をした上杉隆氏の取材メモ暴露が始まったからです。
久々に見たら、そもそも上杉記事からしてそうですが(上杉氏は原発容認派ですが)、随分原発をたたく方向へシフトしていて呆れました。
原発をたたく前にまず自分が反省したらドクロ

ここ数日はテレビでも一年を振り返る、つまり3.11関連の番組が多く、特に震災の内容になると毎回涙を流してしまいます。
被害には遭いませんでしたが、あの後半月ばかりの間に味わった恐怖感、価値観の崩壊感を忘れることは出来ないし、改めて忘れてはいけないと思いました。
恐ろしいもので、まだ一年もたっていないのに、改めてこういう番組や記事を見ないと、記憶はだんだん薄れて行ってしまうものなんだと…
また自分の中で、思いをかみしめたいと思います。


そんな一年、私は同時に家計が傾くのではと言うくらい舞台を見に行きました。
今思えば、私の中で、それだけ不安感があったのかも…
自分の作品も含め、いろんな事を考えながらの観劇でしたが、それもこれも私の偽らざる履歴ですので、こちらも振り返ってみたいと思います。


抜けもあるかと思いますが、手持ちの資料から観劇・鑑賞リストを左下矢印


■GRANRODEO REACH FOR THE BULLET東京
■銀河英雄伝説 第一章
■新春戦国鍋祭り~あんまり近づきすぎると斬られちゃうよ~
■DIAMOND☆DOGS SEOUL FANTASY
■琉球ロマネスク「テンペスト」
■舞台「華鬼」
■「戯伝 写楽 その男十郎兵衛」(シーラカンスプロデュースvol.1)
□「降臨Fight」(ASSH-DX vol.2)
■COCO LIVE 10th anniversary white day special
■「戦国傾奇武者伝 前田慶次」(劇団め組)
■「HANA7」(森田志保)
■ソレダード・ヤルドーソ&村治佳織コンサート
■「堕天」(AND ENDLESS)
■「神殿」(AND ENDLESS)
■「*咲きの蒼」(AND ENDLESS)*浜口の個人的理由により伏せ字。アンドレファンの皆様申し訳ありません。
■CLUB SEVEN
■ニコニコミュージカル「DEAR BOYS」
■「DOKIDOKI SANBANIGHT」DIAMOND☆DOGS 2011
■GRANRODEO LIVE TOUR 2011 SUPER NOVA 千葉
□マリア・マグダレーナ来日公演「マグダラなマリア」(初演作再演)
■「PEACE MAKER~新撰組参上~」
□「天守物語」(少年社中)
■「遙かなる時空の中で2」
■「銀河英雄伝説 外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール編」
■「BLOOD HEAVEN~第七天国~」
■「ねじ5」(森田志保)
■LOVE LOVE de SHOW vol.3 Summer Storm
■「エンドレス」劇団たいしゅう小説家present's Ai-kata公演
■「夏の夜の夢~から騒ぎの森」
■スーパーミュージカル「聖闘士星矢」
□ニコニコミュージカル「カンタレラ」
■「カルマの村」(yoro's公演)
■KENN LIVE 0806 THIRD STAGE
■「2069」
■「白キ肌ノケモノ」(ACTOR'S TRASH ASSH 第14回公演)
■美童浪漫大活劇第三部「学園八犬伝」
□ROCK MUSICAL「BLEACH」
■「FRAG~新撰組 Vermilion Order~」
□ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」
■「恋、ほのか」
■「FILM STAR」
■「八犬伝~疾風異聞録~」(ルドビコ★vol.7)
■「ソラオの世界」
□「マグダラなマリア 魔愚堕裸屋 恋のカラ騒ぎ」
■「天守物語」
■「眠れぬ雪獅子」
■東京タワーエンタメ祭「シャッフル」(Cチーム)
■「SOUL FLOWER」(ACTOR'S TRASH ASSH 15th)
■「BOYZ BALLET FANTASY SWAN LAKE」
■「贋作水滸伝-OUTLAWS-」(スタンダードソングエンタテイメント公演)
■「TRIANGLEvol.2」
■「ロコへのバラード」
■storm weather シャンティ・クワイァ
■「有毒少年」
■DIAMOND☆DOGS TANGO Doki Doki
■KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない」
□「EAST SIDE STORY」(MKDF)
■The Stepcrew
■「真田十勇士~ボクらが守りたかったもの~」
■「念友 本能寺」
■OCEAN'S 7
■「THE WIZ」(中川晃教)

は複数回観に行った作品です。
ネット観劇、ゲキシネなど、生観劇でなかったものは外しています。
その他、フラメンコのタブラオ公演など、小規模でタイトルのないものは外しています。

やっぱり合わせると90回近く観ていますね。
チケットを買ったはいいけど、諸事情で行かなかったものも…汗

どの公演もそれぞれに得るものがあり、キャストさん達の真剣さに心を打たれました。
中でも素晴らしかったものを三つ挙げるとすれば

「最高はひとつじゃない」(KREVA)、「有毒少年」、「DIAMOND☆DOGS公演(TANGO Doki Doki)」

です。
D☆Dは「DOKIDOKI SANBANIGHT D☆D2011」と、東山さん以外のメンバーが出演の(ゲストでは出演)「Summer Storm」も同じくらい素晴らしかったですが、ひとまず代表と言うことで。

これまでも、私はいい劇団のいいお芝居を時折観せて頂いていたのですが、イマイチ続かなかったのはそれがまともな「演劇」だったからでしょう。
この一年でやっとわかりました。
常々言っているように、私はお芝居が好きな訳ではなく、何かステキなもの、美しいもの、優れたものを簡単に生で見られると言うことが好きで、観劇その他に通ってしまっているのです。
そのようなことを「最高は~」の脚本家の方が対談でおっしゃっていて、全く同感です。
お金を払って、自分の周りにいそうな普通の男女をわざわざ観たいと思うでしょうか。
花も実もある美男美女が同じ空間でパフォーマンスを見せてくれるからには、私たちもそれなりの対価を支払わねばならないのです。


D☆Dは、その美男が揃ってハイクォリティなダンス&歌を見せてくれるという意味で、いつでも行くのが楽しみですね。
特に、まともに扱っても難しい(ロコへのバラードを観てもわかるように)TANGOを、自分たち流に見事に料理した演出力、技力に拍手。
今時の若手俳優は、舞台で要求されればそれなりに踊ってみせるわけで、そことは一線を画したレベルの高いダンスを見せられるというのも強いですよね。
ダンスは本当に迫力あって大好きラブラブ


「有毒少年」は、私が今までに見た一番美しく、感動的なお芝居でした。
あのガラス瓶の中の世界のような、夢を見ているような、そして悲しく美しい世界を知ることが出来て幸せです。
例えば役者の熱演に圧倒される「ソラオの世界」が、私には夢をそのまま舞台に持ってきたんだよね、というどストレートな世界だったとすれば、「有毒少年」は、その夢の世界を良い意味のプロのエンターテイメントとして、観客に伝えるために作品として完成させた舞台でした。
私はこちらの方が凄いと思うし、好きです。
作り手に相当の力がないと出来ない。
キャスト陣の愛に溢れたお芝居も忘れることは出来ません。しょぼんラブラブ


「最高は~」は、今までに見たことのない、最高にcoolで心躍る舞台でしたアップ
どうしても鈍くさくなる(笑)「ミュージカル」を、こんなにもカッコよく見せることが出来るんだと…
最初、KREVAでミュージカルをしたいと企画した人たちも、こんな舞台になると想像していたでしょうか。
一人のアーティストの、限りない才能の可能性に圧倒された時間でした。
是非是非また観たいです。
そして、一人でも多くの人に、また目撃して欲しいです。


こうして改めて振り返ってみて、やっぱりこれらのエンターテイメントにどれほど自分が慰められ、励まされただろうと思います。
実際に自分が体を動かしているフラメンコも、私に大きく影響したと思います。
まだなんにも表現できませんが^_^;


観劇に通い始めて一年あまり、自分の好みもわかってきたので、来年からはもう少し絞れるよんと思っていましたが、既に色々埋まりつつあり、ちょっと青くなってます。
3月いっぱいは、多分少し減らせる…と期待してますけど。
インプットも大事ですけど、アウトプットしてこそ漫画家ですからね。
自分でもこのリストを眺めつつ、来年に活かしていきたいと思います。

長々と書いてしまい、読んで下さった方は本当にありがとうございました。
私も長時間パソコンに向かってしまい、目眩がしてきたので、今回はこの辺でニコニコあせる