なぜ永沼宏之は地元ネタや歴史ネタを
頻繁に書くのかと聞かれました。
もっと高邁な理想や国家的政策を
語ったほうが良いのではないかとの指摘です。
もちろんそれらも重要だと考えますので
少しずつ触れていくつもりです。

一地方都市に生まれ生活してきた私自身の経験もあり、
地域の歴史、文化が人々の人生、生き様に
どれだけ重要な作用を及ぼすかを痛感しています。
地域に根付く古臭い価値観から逃れられない
との受け止め方ではなく、むしろ その地域の
歴史、文化の良い面を再発見し大切に引き継ぐべきと考えています。

「汝の足下を掘れ、そこに泉あり」
というニーチェの言があります。
ここでいう足下とは、単に地理的なことだけを
指しているのではなく、自分自身がよって立つ
過去の歴史的・文化的背景をも指している
のではないでしょうか。
私は先人達が培ったそれらの価値 観を
ないがしろにしたくはないのです。