写真は台風15号によって横倒しになってしまった稲の様子です。
強風のすさまじさが想像される。


ただし、隣りの田んぼの稲は倒れていない。
というより倒れているのは、ごく一部分に過ぎない。
なぜかと思い農家の方に訊いてみたら、次のように教えてくださいました。

「同じ品種でも倒れたり倒れなかったりする。
それは場所により風の強さが違うからではなく、
育てた人が違うからだよ。
たくさん収穫しようと欲張って、肥料を多く与えすぎると、
ヒョロヒョロと背が高くなりすぎて弱くなる。
夏に水を十分与えすぎても、しっかりと根を張らなくてよいから弱くなる。」

つまり風に負けない稲を育てたいならば、
しっかりと根を張るよう田に引き入れる水量を加減し、
ストレスにも耐えられるよう育てなければならない。
また単に栄養を与えたとしても、背丈ばかり高くはなるが、
丈夫な稲とはならないということらしい。
なんだかこの話、人間にもすっかりあてはまりますね。