建築家長沼幸充ブログ -51ページ目

「僕がワイナリーをつくった理由」を読む

とある書評ブログで気になった「僕がワイナリーをつくった理由」を読む。

僕がワイナリーをつくった理由/落 希一郎

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著者でありまたワイナリーのオーナーである落氏は、
43歳で新潟にワイナリー「カーブドッチ」を開いた。

落氏のワイナリー「カーブドッチ」のユニークさは、
1.ぶどうから作る自家栽培・自家醸造
2.生産量を年間7万本に限定
3.顧客のファンクラブ「ヴィノクラブ」を作る


著者によると、ぶどう自家栽培・自家醸造は、当時日本で唯一の
試みであったらしく、著者がワイン製造を学んだドイツなど
ヨーロッパでは当たり前のことを日本に持ち込もうとしたようだ。

ワインをつくるためのぶどうには何種類もあるが、当時の日本では
食用のうち傷ついたり売れないぶどうを、ワインに使うという、
ワインに適したぶどうを使っていたわけではなかった。
ワイン用のぶどうを作ると、当然食用には転用できないため、
農家もそれなりにリスクがあり、日本では定着しなかったのだろうか。


もう一つ面白いのが、製造本数を制限していること。
著者が自分で納得するクオリティを管理できる畑面積から、
生産できるワイン本数を決めているようだ。
これは例えば限定何食と決まったレストランや、限定何台のフェラーリなど
こだわりの品を提供する人々に共通に見られる姿勢である。


顧客のファンクラブを作ることも、上記と同様であると感じた。
限定品を提供するお店には、固定客となるファンが沢山いることが多い。
顧客とお店のつながりの密度が濃いため、少数ではあるが、
長期的な関係になることも多いし、ファンがファンを作ることもある。


これらカーブドッチの姿勢は、まさに私の求めるものに似ている。
少数でも目の前のクライアントに満足して頂きたいし、
量よりも質の向上を目指す。
建築家とクライアントという短期の関係よりも、長期的な友人に
なりたいと思っている。
ワイナリーと同じ姿勢の建築家というのも、変わっているだろうか。

ボードアート

先日、お茶の水にある「東京ワンダーサイト本郷」に行った際に、
壁に穴を開けたアートを発見。
単純な操作で、劇的な効果。

建築家長沼幸充ブログ-ボードアート01

建築家長沼幸充ブログ-ボードアート02

大学校舎の装飾

四谷駅近くにある上智大学。
校舎裏側を通ったときに、面白い装飾を発見。
昔のデザインは個性的です。

建築家長沼幸充ブログ-上智大学