建築家長沼幸充ブログ -217ページ目

多種の中から設備を選ぶ

住宅の設備には、いろいろとあります。


キッチン、浴槽、トイレ、洗面台、床暖房、給湯など。




改めて各種についてメーカーを調べてみると、


本当にその多さに驚きます。




キッチンなんてあまり有名でないものを含めると、数知れず。


この中から、1つに選ぶというのは難しいですよね。




私は、設備機器については基本的にクライアントさんに選んで頂きます。


しかし目の前に、何社ものカタログを並べて


「選んでください」


と言うことは出来ません。




数が多すぎると、比較のしようがないですし、


コストや雰囲気のバランスを見る必要があるためです。




そのため、クライアントに提示する前に、まず自分で1つ1つ確かめていきます。


気になった物は、まず一人でショールームへ行き確認したり。




事前に何種類もの情報を入れておけば、


クライアントが選ぶときに、少しでもいいアドバイスが出来ると思うからです。




明日、キッチン見てこようと思っています。





改修工事の手間

今日は、改修物件の現地調査。

図面がだいたい出来たところで、改めて現地を確認しました。


改修の場合、だいたいは既存図面を作成し、

その図面通りに建物が出来ていることを前提に計画を進めていきます。


しかしまれに、既存図面を持って現地に行くと、

図面と建物に食い違いがあることも。


おそらく施工段階で、納まりやデザイン上の変更があったものと思われます。


こういう場合は、地味ではありますが、

メジャーを持って実測し、図面を修正していきます。


改修=中身だけの改装だから簡単


と思われるかもしれませんが、こういった確認作業などもあるため、

新築と同じ手間がかかってくるのです。



マンションの性能評価

最近のマンションには、いろいろな性能評価が付いています。

「住宅性能評価」「フラット35適合」など。


これらは、住み手は価格だけでは住まいを選ばず、

住環境の良さやそれを保証するものによって評価していることを示しています。


設計するものとして、これらの性能評価を見ると、

設計段階での仕様がより厳しくなるぶん、建物の品質が向上すると思います。


細かな仕様があるので、設計する手間が多少かかるかもしれませんが、

特に住宅のような長期的な資産として作られるものの場合は、

よりよいものを長持ちさせるという姿勢は、これから非常に大切になるでしょう。



一方で、性能評価だけが、資産価値を保証するのかといえば疑問です。


例えば、私の場合で言えば、

バイクを買い換えるときには、バイクの性能だけでは選びませんでした。


どのメーカーのバイクも一定以上のパワーとスピードがあるため、

あまり決め手にはなりにくかったのです。


では何をもって、新しいバイクを選んだか。


それは、

「このバイクは昔の○○に似ていて、なおかつ現在このタイプはこれしかないな」

「友達とツーリングに行ったときに、まわりと合うだろうな」

といった、性能以外のもの、購入後のシーンがイメージされるようなデザインでした。


もちろんバイクと住まいは違うのですが、

人間が何かを選ぶ時に働く心理は、同じようなものではないでしょうか。



つまり住まいを選ぶ際にも、性能評価といった目に見えるものだけではなく、

購入後の新しい生活をイメージできるもの、またはそういった雰囲気を持ったものを

選ばれると、物理的にも精神的にも長い間に渡って満足できる資産になると思います。