進まぬ構造計算ソフト開発
建物の構造計算をする専用ソフトの開発が遅れているようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080121-00000053-san-soci
国土交通省大臣認定を取ったものを使い構造計算をした物件については、
建築確認申請の審査期間を70日以内から35日以内に短縮することが出来ます。
申請をしてから70日後に、合否が分かるというのでは、
商業施設やマンションなど、大多数の利用者がいる施設にとっては、
まったく事業計画が立てられないということになります。
いくつかニュースに出ていましたが、建築確認の申請方法が改正になったことで、
事業が悪化し、倒産した企業もあるようです。
耐震偽造問題があったために、建築基準法の改正が行われたわけですが、
これまで法規に沿って誠実に仕事をしてきた建築業者にとっては、無理難題となっています。
事実最近の住宅着工件数は、低下の一途をたどり、
クライアントにいつ完成した建物を渡せるか、誰も正確には分からなくなってしまいました。
こういった問題の改善策として、新しい改正に沿った構造計算ソフトの開発が急がれていますが、
この開発でも、行政は無理ともいえる計画を推し進めているようです。
新しいソフトを年度内に開発し、国土交通省が承認すれば、
平成20年度からは、大多数の物件で審査期間を半分にすることができる。
そのため、年度内にソフトの承認にまでなんとか辿り着くために、
NTTデータが開発途中のソフトを、仮認定してしまおうというわけです。
これらは開発されたばかりで、バグなどエラーをたくさん抱えている段階ですが、
おそらく重大なエラーを最低限チェックし、市場に出してしまおうというもの。
本当に年度内にすべてのエラーをチェック出来れば、問題ないのですが、
もしエラーが残ったままのソフトが市場に出回ったら、
設計者としてはソフトを信頼して構造計算をしたのに、また耐震偽造のような
不正な鉄筋量などが算定されてしまうのではないか、という不安もあります。
こういった行政の姿勢は、何か問題を先送りにしているだけのようにも見えます。
もちろん建築確認の審査期間を短くしてほしいのですが、
今の段階で、中途半端なソフト開発をされては、また数年後に同じような問題が
浮かび上がってくるのではないか、そういった不安を感じます。
モイス施工
今日は「藤久保の家」現場監理。
外装のガルバリウム鋼板は完成し、
外部仕上げは扉など一部塗装を残すのみになりました。
この住宅の寝室には、モイスという調湿効果を持つ材料を使用しています。
写真では真っ白に見えますが、近づいてみると小さな粒状の質感を持っています。
この粒が空気中の有害物質を吸着分解するようです。
室内環境を良くする性能はもちろんのこと、
粒状の質感も私は面白さを感じました。
子供室にはロフトがあり、そこに登るハシゴを大工さんが作っていました。
ついさっき角度や幅について打ち合わせをしたばかりなのに、
別の打ち合わせをしている間に完成しつつあります。
職人さんってすごいなぁといつも感心してしまいます。
今日の打ち合わせで内装仕上げについて、ほとんど決定しました。
来週サンプルなどで再確認をし、発注です。
このように、仕上げ材料などを決定するタイミングは、
職人さんがその材料を使う工事の2週間から1ヶ月前です。
ですから、完成予定日の1ヶ月前くらいまでが、決定するものの連続となります。




