建築家長沼幸充ブログ -128ページ目

環境をいかに美に生かすか

最近、環境問題への関心が自分の中で高まっていて(遅い?)

集中的に環境に関する本を読んでいます。


最近読んで面白かったものがこれです。


エコロジーのかたち―持続可能なデザインへの北欧的哲学/クラウス・ベック・ダニエルセン
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これは今まで読んだ環境本とは少し違います。

ここで取り上げた今までの本は、断熱材の性能や工法など、

どのように環境負荷を軽減するかといった、いわばノウハウ本でした。



しかしこの本は、環境への配慮が芸術や建築の美にどのように影響を与えるか、

ということを主題としています。


特に印象的だったものが、建築を3つの側面に分けて分析しているところ。

「建築体」:技術的、構造的、経済的な面など、建築の物質面

「建築概念」:いわゆるコンセプトなど、建築を構成するための理論

「建築美」:実際の美しさや文化的な価値など


この本で何度か言われているのが、これまでエコロジカル建築とは、

省エネやリサイクルなど、上記で言うところの「建築体」でしか語られていないと。

「建築概念」や「建築美」でのエコロジカルによる利点、特徴が見つかっていないため、

建築家の主要テーマになっていないということでした。


これは確かに当たっていると思います。

私も遅ればせながらも最近環境と建築の関係について本を通じて勉強していますが、

なぜ今までそれほどまでに関心を持っていなかったといえば、

最終的に建築という形にしたときに、新しい建築になるのか分からなかったためです。

それはコンセプトでも、また実際の見た目でも新しく美しいものになるのか。

このあたりがまだまだ建築界では語られていないように思います。



本の後半には、「建築概念」や「建築美」へのエコロジーの影響が書かれていますが、

少し専門的ですので内容は書きません。

簡単に言えば、エコロジーという考えを突き詰めていくと、新しい概念や美に行き着くという

ことが主旨として書かれています。


ここでは「インターフェイス」という言葉で説明されていますが、

つまりこれまでの具体的な「場所」と、建築家がよく言うような抽象的な「空間」の

間に新しい領域があり、それらの橋渡しとして現代建築があるべきというものです。

これは現代芸術の動きとも連動しており、これからの新しい流れであると。


一方で、いくら建築家がチャレンジをしてみても、実際に住む人によってその使われ方が違い、

その使い方が最も環境への影響が強いということも訴えられていました。


建築を作ることで、現代の環境配慮社会に少しでも貢献したいと強く思いました。

図面を見合う

昨日は、夜から1つ打ち合わせ。

現在進行中のプロジェクトのため、コンセプトの確認など。


ある程度話がまとまり、雑談へ。


打ち合わせ相手は、明日住宅の現場に出かけるから設計図を

持っているという話になり、そこからお互いの図面を見合うことに(笑)。


いつも思いますが、図面ってそれぞれ違う書き方しています。

まるで施工図のように細かく書く人もいれば、

要点だけを押さえて「何を意図しているのか」を明確に書く人もいます。


設計者にとって、図面が唯一の成果品と考える人もいます。

それほどに大切なものだし、ここでの意図がクライアントや施工者さんに

伝われなければ、最終的に出来た建物も意図通りにはなりません。

そのため、常に作図の仕方は研究し勉強しています。


昨日は、図面の書き方勉強会のようになってしまいました。

基礎配筋の確認

今日は、つい先日着工した「東三木の家」基礎配筋の確認へ。


基礎配筋


鉄筋径、ピッチ、基礎の形などを確認。

綺麗に出来ていました。


職人さん2人が、暑い日差しのなか作業をしていました。

ご苦労さまです!