9/15(火)夜
明日の手術を考えながら、私はベッドの中で平穏でした。
目を切開することへの恐怖はありますが不安はありません。
矛盾しているような言葉ですが、
恐怖はありますけど不安はありません
【不安が無いこと】が私を勇気付けてくれます。
何が恐怖か
と言いますと、、、
手術中は眠っているのでなく見えている、と聞いており![]()
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オソロシー
数分後には無事に終わっていることは分かっているのですが、自分の目が崩壊していく様子が見えてしまうことにワタスは耐えられるのか![]()
パニックというものが起きてしまわないか![]()
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じっと静かに耐えられるのか
の恐怖です![]()
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手術が始まって数分耐えれば無事に終了することは分かっています。
そして明日の今頃は、このベッドで「ああ、無事終わった」と安堵しているはず。
大丈夫大丈夫大丈夫
そう思いながら眠りました。
前ブログにも書きましたが
私には「勘」があります。
何か気になる、
何か気が進まない
違和感を感じる、
そう感じる時は「私を守るナニカ」が私をストップさせようとしてくれているのだと判断し、行動を起こしていても取りやめたりします。
取りやめた場合、取りやめなかった場合、の検証は出来ませんが、私は私の「勘」を信じ、最優先しています。
今回の決断はどう![]()
何度も問いかけました。
私を守るナニカに問いかけました。
でも心は揺らがない、平穏です。
「この道で良いのですね。いつもありがとう![]()
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」
安心出来ます。
明日の今頃は、もう終わっている。![]()
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9/16(水)8時40分の予約時間きっかりにクリニックへ入ります。
スタッフさんに手術前目薬と目薬チェックシートを渡すルールです。
「素晴らしい![]()
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」
笑顔で褒めてくださるスタッフさん。
え
アタリマエですよね![]()
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ちゃんとやらない人なんているのですか![]()
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私は間隔の時間もしっかりと計って目薬インしましたよ![]()
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大事な目ですもの、言われたことはしっかりとやります![]()
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アタリマエです![]()
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目薬の回収
手術の流れ(まず左目、休憩してから右目)
サインします![]()
控え室へ誘導されます。
「こちらでお待ちくださいね」
薄暗い控え室に並んでいるフカフカの社長椅子に座りました。
スタッフさんが半透明のカーテンを引き、出て行きました。
スタッフさんが出ると静かになりました。
誰もいない、私は一番バッターのようですね。
BGMのピアノの練習曲のソナタが心を落ち着かせてくれます![]()
私は両腕を社長椅子のアームに乗せ、ソナタに合わせてエアーでピアノを弾きました![]()
心は落ち着いています。
数分後にスタッフさんが「〇〇さん」と呼びました。
私の向かいに女性がいたことに気付きました。
私は8:40集合で、早い時間なので、てっきり私が一番最初だと思っていましたが、私よりも前に女性がおひとり座っていました。
○○さんと入れ替わりで大柄の男性が入ってきました。
私の次の番のようです。
そして別の女性が入ってきました。
すでに片目を終了しているようで、私は3番目だったようですね。
こんな早い時間にすでに4人もオペ患者がいることにビックリです。
後で聞いたのですが手術は週4日、オペ日は一日中ビッシリだそうです
人気ありますね![]()
ほどなくして私が呼ばれました。
いよいよね。
心は落ち着いています。
手術室の隣の待機室に誘導され、ソファーに座ります。
窓からは明るすぎるほど明るい手術室が見え、誰かの手術をしています。
たぶん先ほど呼ばれた私の前の女性、〇〇さんですね。
待機室のスタッフAさん、Bさんはテキパキと私の身支度を整えて私の目に3つの目薬を差します。
麻酔の目薬、
感染を防止する目薬、
瞳孔を開ける目薬、
私はされるがままになりながら言いました。
「怖いです
」
スタッフAさんBさんは
「怖いですよねーー、うん、うん、でも大丈夫ですよーー、7~8分、10分もあれば終わっちゃいます。あっという間ですよ」
20代と思われる若い女性ふたりが笑顔で励ましてくれます。
〇〇さんが出てきました。私は白椅子に移動し、〇〇さんがソファーに座ります。
窓からは手術室が見え、予想以上に多くのスタッフがテキパキと私のために準備をしています。
「いよいよですね、お名前と、『左目』と言ってくださいね」
あっという間に準備が整い、私は呼ばれました。
AさんBさんが「頑張ってくださいね」と笑顔で送り出してくれます。
私は手術台へ誘導され、座りました。
「お名前は?」
「真弓アントワネットです」
「どちらの目ですか?」
「左目です」
「では始めますね。何をしているかをお話しながら進めますからね、大丈夫ですよ、安心してくださいね」
手術台が倒されると私のお腹の上にフワフワのぬいぐるみが置かれました。
私は両手でぬいぐるみを抱きしめました。
「ああ
私の赤ちゃん![]()
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」
息子や娘をお腹の上で抱きながら眠った日々を思い出します。
両手のやり場に困りがちになるので、ぬいぐるみを抱っこするのは良いアイデアですよね。何かをつかんでいると安心します。
先生は常に「〇〇しますね~」を声をかけてくれながら進めてくれます。
人の声掛けがあるだけで安心出来ますよね。
目元が開いた布が顔にかけられ、
目元に何やらガッシリとした器具が装着され、
顔が固定されました。
もう逃げることは出来ません。
中止はあり得ません。
10分後には終わっているので10分間静かにお任せするのみです。
目は見えているので全てが見えています。
「上のライトを見ててね~」
目薬が効いてぼんやりしているのでライトは眩しすぎはせず、見つめられます。
頑張ってライトを見つめます。
「鼻で大きく息しててね~~」
私がすることは、ライトを見つめて鼻で大きく息をすることのみ。
それを頑張ろう![]()
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お腹の上の赤ちゃんを抱きながら、落ち着いてスースーを息をします。
私の左目がガチャガチャされています。
プールの中から太陽を見ているようです。
そのうち、真っ白になりました。
水晶体が破壊されたようです。
途中、真っ白と赤と青が見えます。
ChatGPTに「こんな感じで作って」と細かく指示して作ってもらいましたが、とてもよく出来ている![]()
途中1分ほど、こんな感じに見えていました![]()
砕いた水晶体を吸い取っているのかな、と思っていました。
心は落ち着いています。
「レンズ入れますね~~」
サイドからレンズが入って来て、位置を決めているように動き、止まりました。
「じゃ、洗いますね~」
目に液体がかけられました。
女性の声でカウントしています。
「10秒、20秒、30秒、40秒」
40秒と言ったところで液体が止まりました。
「はい、終わりましたよーーー。順調でしたよーー。まだぼんやりだけど徐々に見えてくるからねー、大丈夫ですよー」
ぼんやりですけどライトが見え、撤収作業のような音が聴こえます。
私を覆っていたシーツが取り去られ、スタッフさんが私の腕からぬいぐるみを取ります。
私の両手は赤ちゃんをしっかりと抱きしめたまま固まってしまっており、私自身の意思では腕が開きません。
スタッフさんが右腕と左腕を優しく順番に、私と赤ちゃんを離しました。
「ああ、私の赤ちゃんありがとう![]()
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」
右腕と背中を支えられて立ち上がり、手術室の出口には待機室のスタッフAさんとBさんが私を待ってくれています。
スタッフAさんの両手をつかみ、私はAさんの笑顔を見つめながらソファーに誘導されて座りました。
スタッフAさんが「見てましたけどとても順調でしたよ」と言ってくれました。
ここのスタッフは皆、何てこうも優しい声かけが出来る人揃いなのか![]()
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本当に素晴らしい![]()
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ああ、順調だったのね![]()
私は安心して笑顔になります![]()
目はまだぼんやりしていますが目の前の白椅子に待機している大柄の男性が目に入りました。私は必要以上に大きな声で、
「怖かったけど全然大丈夫だった、あっという間だった。あと半分ね、これなら全然余裕だわ
」
わざと大きな声で言いました。
男性を勇気付けられたかな![]()
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すぐに待機室を出て控え室に移動します。
入れ替わりで別の女性が入り、ソファーに座りました。
隙間無くどんどん進めるんですね![]()
オペ日は一日中ビッシリですもんね。
まるでベルトコンベヤーです。
もちろん良い意味です![]()
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全く無駄が無いのです。
素晴らしい流れです。
仕事とはこうあるべきです![]()
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薄暗い控え室へ戻り、さっきの社長椅子に座ります。
「30分くらい休憩してから、右やりますね~」
ああ、左目終わった![]()
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ああ、耐えた私ナイス~![]()
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パニックにもならずに、静かに終えれて良かった。
あっという間だった。
もちろん緊張していましたよ
もちろんです![]()
このまま30分くらい待ちます。
そうこうしている間に大柄の男性が戻ってきました。
おお、大男よ、君も頑張ったね。
もう半分、お互い頑張ろうね。
心の中でエールを送ります。
入れ替わり立ち代わりの気配がありますが私は目を閉じて静かにしていました。
ただ、ソナタを聴いて、指を動かしていました。
心は落ち着いています。
目を開けました。
左目はぼんやりしています。
ふと、右目を隠してみました。
おおっっっ![]()
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カーテンは白だったのね![]()
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ベージュと思っていたわ![]()
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左目を隠してみます。
カーテンはベージュです。
右目を隠すと白~~~~っっ![]()
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ライトも、薄暗いと思っていたのにけっこう明るかった![]()
社長椅子も、ベージュと思っていたのに白だったのね![]()
カーテンからチラ見えしている壁紙も、えんじ色と思っていたのにピンクだったのね![]()
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私は右目左目を交互に隠しながら見え方の違いを楽しみました。
こんな体験は滅多に出来ない![]()
面白い![]()
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こっち、ベージュ、
こっち、おおっっ![]()
ホワイトッッ![]()
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そうやって遊んでいると、名前を呼ばれました。
私の右目の番が来ました。
待機室へ行き、ソファーに座りながらスタッフAさん、Bさんに
「カーテンも椅子も白だったのね
ベージュに見えてたわ
」
「あはは、白ですよ~
」
「壁紙もピンクだった
えんじ色に見えてた
」
「ピンクですよーーー
」
【煙草のヤニで汚れた窓ガラス越しに見ている感じ】と言ったら分かりやすいですね。
今まで見えてた世界はこんなに違ったのね。
クリアーな世界を早く見たい![]()
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白椅子へ移動し、手術室へ入ります。
「お名前は?」
「真弓アントワネットです」
「どちらの目ですか?」
「右目です」
「では、始めますね」
私の赤ちゃんが近づいてきたので両手で迎えてしっかりと抱きしめました。
「ああ、私の赤ちゃん
一緒にいてね![]()
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」
さあ、10分、たった10分、先生にお任せして、10分、待ちましょう![]()
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先生は手順を言葉で説明してくれながら進めます。
さっきやったので分かっています。
もうすぐ真っ白な世界になり、赤と青が見え、そしてレンズが入り、洗って終了ですよね。
少しチクッとしたのですぐに伝えます。
「少し痛いです」
こういうことははっきりと言わなくてはなりません。
スタッフAさんからも「もし最初に痛かったら痛いと言ってくださいね」と言われています。
こういうことを遠慮も我慢もしてはいけません。
先生は「あ、痛かった?麻酔増やすね」目の中に液体がピュッと入り、そしてすぐに再開しました。
え![]()
すぐに![]()
麻酔追加したばっかりなのに![]()
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驚きましたが麻酔は秒で利き、全く痛くありません![]()
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さあ、もう大丈夫です![]()
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先生にお任せして、私は赤ちゃんと一緒に頑張ります![]()
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「鼻で大きく息しててねー、そうそう」
「ライト見ててねー、そうそう」
流れも見え方も分かっているからか、左目の時よりも長く感じ、耐える時間が長く感じたのは我慢に努力が要ったけど、数分後には終わることを分かっているので待ちました。
「ぐーっと押される感じするよー」
「水かけるねー」
女性の声でカウントしています。
「10秒、20秒、30秒、40秒」
40秒と言ったところで液体が止まりました。
「はい、終わったよー、順調だったからねー、お疲れ様でした」
あああ、終わった![]()
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両目とも終わった![]()
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耐えたーーーー![]()
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ワタシ、耐えたーーーーー![]()
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スタッフが近づいて来るのが見えます。
私の赤ちゃんを受け取りにきます。
私は自分から赤ちゃんを渡そうとしましたが今回も私の腕は赤ちゃんにしっかりとくっついたまま離れず、腕に全く力が入りません![]()
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ものすごい緊張だったのでしょうね。
スタッフさんが私の両手を優しく動かして、赤ちゃんは私から離れました。
「ああ、私の赤ちゃん
ありがとうね![]()
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」
スタッフさんに右腕と背中を支えてもらいながら、先生と手術室の皆さんに御礼を言いました。
手術室の出口には待機室のスタッフAさんとBさんが私を待ってくれています。
スタッフAさんが両手を伸ばして私をしっかりと捕まえます。
「ああ、終わったわ![]()
」
「頑張りましたねーー、順調でしたよ
目はまだぼんやりとしていますけど徐々に見えていきますからね」
と言いながら、ソファーに座るでなく、そのまま別室へ移動します。
スタッフAさん、Bさんとはここまでです。
次のオペ患者さんのケアをしているBさんに「ありがとうね」と声をかけ、待機室の出口で私を別スタッフに引き渡すAさんを見つめて「ありがとうね」と言いました。
私と入れ替わりで待機室に入る女性患者さんをAさんが受け取ります。女性をAさんに引き渡すスタッフさんが
「このかた、ものすごく不安がっておられます」
と言っているのが聴こえました。
「はい、分かりました」と言うAさんの声が聴こえました。
振り返ると、待機室に入ろうとする女性の後ろ姿が見え、扉が閉まりました。
怖いよね、分かる![]()
でももう進むしかない、耐えるしかない、
頑張って![]()
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10分づつ耐えれば終わる
頑張って![]()
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私は心の中で全力でエールを送りました。
続く
