「もうすぐl’orageが来るから、早く車に乗って」
えっ 嵐が来るですって
さっきまであんなに天気が良かったのに
ホテルの外へ出ると、なにやら薄暗く、様子がオカシイ
ムッシュの「あれを見て」
指差す方を見ると、、、、
マジかって真っ黒な雲が、ものすごい速さでこちらへ向かってきます
「えーーーーーー」
こりゃ大変だ
車に着くまで間に合わないかもしれない
急げーーー
妙に不気味で生暖かい、変な風を纏いながら車へ急ぎます
ムッシュが、巻いていた傘を開きながら小走りになるので私たちも走り始めます
もう今すぐに降ってくるよを感じました
車はもう目の前なのに、スローモーションに感じました
車に着いて、ドアを開けるとポツンと雨が頬に当たりました
乗り込んだと同時にフロントガラスにポツンポツン
と雨が当たるのを見て
「おおーーっOn a de la chance
」
(セーーーーフ)と叫びました
そして、ポツンポツン
から一気にボツボツ
、ババババ
に変わりました
「えーーギリギリセーフだったよねー
」
と、まだまだ余裕の私たちです。
しかし、すぐに余裕は消えました
大通りに出るとベルサイユ宮殿が見えますが、それはいつもの美しい景色ではなく、風に巻き上げられた葉やゴミが大量にグルグルと舞い上がり、ベルサイユ宮殿が雨によって消されて、まともに見えません
「えーーーナニコレ
こんなの初めてだね
」
もうあと5分のんびりしていたらヤバかった
よそ行き用の高い靴がビシャビシャになってしまうところでした
セーフ
雨はどんどん強くなり、数分後には豪雨になりました
8度目のパリで、私は初めて雨を見ました
ホームパーティーのお宅までは、ベルサイユから高速道路で1時間。
道路はあっという間に冠水し、ものすごい水しぶきを上げながら走って行きます。こんな短時間でここまで冠水するって、マジヤバくない
水没しない
まるでニュース映像です
この時期のパリは22時まで普通に明るい
なのに、現在18時、雨に太陽を遮断されてまっ暗
稲妻がピカピカゴロゴロ
つい数時間前まで、パリの晴天の下、お気に入りのカフェ【ドゥ・マゴ】でご機嫌にランチとビールを楽しんでいたのに、天気がこんな急変するなんて
しかも、ホームパーティー仕様のオシャレ服&靴なのに
高速道路は川のようになり、ラインは全く見えず、
V字型の水しぶきがあっちからもこっちからも容赦なく、バケツ、いや、タライをひっくり返したような水がバッシャンバッシャンと私たちの車に降りかかってきます。
そのたびに車中のオンナ2は「ひゃーーー」
「天気予報によると、15分後には嵐を抜けて、到着する頃には止んでいる」
ムッシュの言うとおり、ムッシュの家に近づくとどんどん小雨になり、到着した時にはパラパラになって、光が差していました
車から降りて玄関までは一応傘を差しましたが全然大丈夫
お気に入りのお高い靴もセーフ
こちらの雨は止みました。
しかし皆さんは「庭でパーティーをするつもりだったのに」と残念そうでした
私は【完全晴れオンナ】と吹聴していながら、こんな大切な日が大嵐だなんて運の悪い日本人雨マダムになってしまいました
しゅん
自慢のクルンクルンなエレガント名古屋巻きも湿気で取れてしまって、ただのストレートヘアーになってしまいましたガッカリ
後日、ググってみましたら、
6/18(日)夕方からの大雨で
フランス気象庁はフランス44県に警報を発令。
倒木のため運行が停止になった国鉄(SNCF)路線もあった。
エッフェル塔の頂上部では瞬間最大風速123km/hを記録。
そして何と、エッフェル塔に2度の落雷2度も
めっちゃ拡散されたカメラマンさんのツイッター
とのこと。
つい数時間前まで、青空の下でノンキにランチしてたのに
ナイスなタイミングでベルサイユに戻って良かった
ちょっとズレてたらビッショビショになってたかも(ま、タクシー乗りますけど)
パーティーは、私を囲むためのもの。
日本人ゼロ。日本語ゼロ。
ムッシュとはメールを数回交わしていたものの、ムッシュともファミリー5人(たまに7人)ともハジメマシテ。
ベルサイユ舞踏会本のフランス語版つながりで、
本を買ってくださるかたリンクはこちら
私をファミリーに紹介した日本人Yさんが、著者である私について既に面白おかしく紹介済みなので、皆さんは私に興味シンシンです
私を中心に5時間
会話はもちろんフランス語オンリーですが、ファミリーは親切にも一般的に使われる単語を選んで丁寧にゆっくりと話してくれたので何とかなりました
私は娘に通訳しながら、娘も翻訳機を使いながら(私は翻訳機禁止ルールでした)、
アペロ(食事の前のアルコールタイム)→食事→チーズタイム→デザート
おフランスでは食事後にチーズタイムがあるのですよ
おもしろいね
あっという間に5時間が経ち、
もっとココでお喋りしたいのですが帰らねばならぬので、
24時少し前に、名残惜しく名残惜しく、ビズ(両ホホにチュッチュッ
)してお別れしました
夢のようなオイシイ話も実現させたいし、強力なこのご縁を大切にしたい
翌日、ムッシュから1通のメール
私をファミリーに紹介してくれた日本人Yさん宛てに、
真弓の印象メールが
「実はホームパーティーの地域含むイル=ド=フランス(パリ県を含む8つの県で構成されている)には、もう1ヶ月半以上も雨が降っておらず、水がめがヤバイ状態だった。本当にヤバイ状態だった。
しかし、あの日の大雨で、水がめが一気に元に戻った。
マユミが雨を連れてきた
マユミは水の女神だ」
と、書いてあったけど大雨が降ったの
真弓が一瞬で調子に乗っちゃう内容を、Yさんは私に伝えてくれました
マユミは水の女神
ワタシは水の女神
そういえば、仮面舞踏会でも
電飾さんに「アナタハメガミダ」と言われたわね
私は真弓アントワネット改め、
Mayuimi女神アントワネットにしようかしらキャッ
キャッ
結局、今回も真弓の自慢話でした
バーイ