DDT日本武道館大会 | H.M.projectのライブイベント

H.M.projectのライブイベント

ひっだーかーが主催するH.M.projectのライブイベントのおしらせ。

地元埼玉の西川口HEARTSさんを中心にやっていきます。

昨日はDDTプロレスの日本武道館大会を観戦してきました。
一年前の両国大会で発表されてからついにこの日がやってきました。
実は今年、日本武道館でのプロレス興行はDDTだけなんだそうです。


15時30分を少し押してダークマッチスタート。
2010年に解散したプロレスの向こう側、マッスルが一夜限りの復活。
しかし、マッスルの総帥マッスル坂井と紹介されているのは明らかに福田洋。
当の本人は実家の新潟から車で向かっているが渋滞に巻き込まれたため、マラソンで会場まで向かっているということで、マッスル対STYLE-Eの対抗戦が行われている中でスクリーンではマッスル坂井の様子が映し出される。で、なんだかんだあり最後はタクシーを拾って会場へ向かう。
そして「サライ」ならぬ「サカイ」が流れる中、坂井がリングインして見事勝利を納めた。
次回マッスルは2030年?


本編スタート。
1試合目のガントレッドタッグマッチ最大の見所は、坂口征夫(坂口征二息子であり坂口憲二の兄)と何故か女子競泳水着姿の佐藤光留というパンクラシスト同士のしばき合い。高尾蒼馬がボマイエではなくダイビングギロチンで締めてくれたのが嬉しかったね。彼のダイビングギロチンは好きだ。


2試合目はDDTのビッグマッチ名物ともいえるアイアンマンヘビーメタル級王座を巡る時間差バトルロイヤル。毎回はちゃめちゃで大好き。柿本はこれが復帰戦だったんだね。最後はなんと藤原喜明が登場、VS愛川ゆず季やNOZOMIというこの日ならではの絡みが生まれ、最後には組長VSヨシヒコ(空気人形)というアメージングな対決に。フィニッシュは組長がヨシヒコに脇固めを極めると、なんとヨシヒコの腕がブチギレるという壮絶な幕切れで組長勝利。あまりの凄惨さに場内唖然。


3試合目は現役高校生竹下幸之介のデビュー戦。対戦相手はなんとエル・ジェネリコ。
一方的な展開になるかと思いきや、竹下の現時点で持てるものを全て引き出した上で、最大のフィニッシュホールドBrainbustaaaaahhhhh!!!!!でしとめてみせた。竹下の胸には真っ赤な内出血が鮮やかに残った。これは勲章だね。


第4試合はサッカーマッチ?5対5のタッグマッチで2カウントのフォールやギブアップでポイントが入り、前後半5分ずつを行い合計点で勝敗が決まる。試合はドローとなりPK決着に。
しかし、この試合最大の見所は高橋陽一先生書き下ろしによる煽り映像だった。


第5試合はKO-Dタッグマッチ。大石&KUDOに挑むのはなんとMIKAMI&藤波辰爾。レフリーは和田京平である。この光景はまさに異空間。
藤波がドラゴンリングインしてドラゴンスクリューを決めると客席からは「藤波おつかれさん」「ありがとう」等と、もう役目は終わったかのような声が飛ぶ。え、今の藤波の価値ってその程度なの?そこまで衰えてるのか?
最後は挑戦者組が見事に勝利。何故かベルトを巻こうとしない藤波。でも満面の笑みでありました。
・・・てことは、今日だけで藤波や藤原が現時点でDDTのチャンピオンになってるってことか!!!


前半最後の試合は一年前の両国で発表された高木三四郎VS鈴木みのる。試合形式はウェポンランブル。しかし高木の要求によりウェポンは高木側からのみ選ぶことができる。
まずはメカマミーの武器、続いて高木がバックステージに引っ込むと分身の術とばかりにニセ高木三四郎(松田慶三)登場。しかしあっさり見破られると、コスチュームを和田京平に着させてるがこちらもあっさり見破られた。続いてはお色気作戦。愛川ゆず季がセクシー水着で登場。すかさず嬉しそうに写メる鈴木。
今度はマッスル軍団が登場しマッスル坂井リングイン。これはマッスル最終興行となったマッスル坂井引退試合のカード。すると場内暗転しスローモーション・・・と思いきや鈴木みのる付き合わず。そして最後のウェポンとして登場したのは、なんと藤原喜明。まさかこんな状況で鈴木みのるVS藤原喜明の師弟対決が実現するとは・・・なんてことがありつつ試合は鈴木がゴッチ式パイルドライバーで勝利。

試合後、高木三四郎が突然の引退宣言・・・しかしこれは嘘。そして鈴木みのるに再戦要求。
その舞台は5年後・・・DDTプロレス20周年、会場は・・・東京ドーム!!!!
絶対実現してくれよぉ~~~~


後半戦
ハードコア形式でのHARASHIMA&真壁VS石川&伊東。DDTで武道館だから仕方ないけど、大日を見慣れてると物足りなかった。伊東がいるだけに最後に蛍光灯の束を期待したけど、たぶん武道館的にNG?


セミファイナル
男色ディーノVS透明人間。武道館という大舞台で、たしかにDDTらしいとはいえ、物凄いカードを持ってきたもんです。透明人間・・・つまり目に見えない相手と戦うわけです。言ってる意味わかりますよね?そして試合形式は透明爆破マッチ。この試合で、ディーノのポテンシャルが最大限に発揮され、飯伏VSヨシヒコを越える名勝負を見せてくれると期待しておりました。しかし、このディーノはこの試合で主役になることなく、メインへ向けての橋渡し役という立場を選んだようです。試合途中スローモーションになるとメインの煽り映像が流れる。気持ちはわかるけど、やっぱりこの試合はこの試合でちゃんとしたものを見たかったな~。
それにしても、この試合で思ったのが、ファンの力。メジャー団体で透明人間との試合なんて絶対ありえない。でも、この試合を心から楽しみ声援や野次で一緒に盛り上げる。おそらく、DDTという団体が時間をかけてこういう試合を楽しめる要素を育ててきたのだと思う。だから、他の団体がいきなりこんな試合をやろうとしても、選手がどれだけうまかったしても、ファンがそれを受け入れたとは思えない。これもDDT15年という歴史の産物なのかもね。


メイン
飯伏幸太VSケニー・オメガ
このカードが決まった時点で、きっと素晴らしい試合になるだろうということは予想できた。現状のDDTで文句なしのカード。
序盤はケニーが飯伏の肩、肘を徹底的に狙い試合を有利に進める。
中盤場外の攻防になると、ケニーが足場を上がろうとするが失敗。今度は飯伏が足場をあがり、そのままスタンド席へと移動するとそこからケニーに向けてラ・ケブラータ。ここから試合は一気に大技狙いの展開に突入。コーナーに上がったケニーに放ったスワンダイブでの飛びつきフランケンシュタイナーはなんと場外へ。まさに危険度MAX。脇腹を押さえ動けないケニーは場外カウントギリギリで生還。ここからさらに危険すぎる攻防へ。いつ首の骨がいってもおかしくない展開に早く終わって欲しいという願いと、もっと見ていたいという気持ちが複雑に入り乱れる。もう何度も「オォ~!ウワァ~!エェ~!」とうめき声を上げてしまった。そんな試合を制したのは飯伏。雪崩式で放ったフェニックスプレックスから芸術的なフェニックススプラッシュでフィニッシュとなった。
37分26秒の死闘。見終わって感情が昂ぶり今にも涙が溢れそうだった。間違いなく今年のベストバウト。いや、過去に見たプロレスの試合でも最高の名勝負と言って良いでしょう。
いつまでもこの余韻に浸っていたかった・・・のだが、唐突にエンディングに突入。
サンプラザ中野くんが登場し「大きな玉ねぎの下で」を出場した選手と共に歌う。オープニングではクラブアレンジされた同曲を歌い自分の名曲をこんなにしちゃっていいの?って冷めた思い出見ていたけど、このための前フリだったと思えば納得。まあ、爆風スランプで一番の名曲は「THE BLUE BUS BLUES」だと思ってるけど。

エンディングにも姿を現さなかったケニーの容態が心配されるが、どうやら特に大きな怪我もなかったようでひと安心。
そしてエンディングでは、来年8月17日&18日の両国国技館2DAYSが発表された。
どこまでも我々の想像を越え、わくわくさせてくれるんでしょう?


試合後は知り合い関係で合流して新宿で呑み。
最高の名勝負を見れたことの興奮をみんなで分かち合うことができた。こういうのが最高に幸せなんだよなぁ~。
今回プロレス初観戦の人もいたけど、あまりにもハードルが上がりすぎちゃって今後他の試合が楽しめるのか心配。

とにかく、今回の試合は身の回りの多くのプロレスファンと一緒に観戦して分かち合いたかったんだよなぁ~。でも、実際のとこDDTをただのイロモノ団体としか思っておらず興味を示さなかった人が多かったのも事実。それがとっても悔しいんだよなぁ~。ていうか、既成概念はとっぱらってひとつのエンターテイメントとして、ぜひ味わって欲しいな。
そして、来年の両国2DAYSで彼らが何を見せてくれるのか?どれだけ想像を超えてくるのか?会場で見守ろうじゃないですかぁ~~~。

ニュースサイト
http://battle-news.com/battle/2012/08/001363.php
公式HP
http://www.ddtpro.com/