礼拝音声

聖書箇所:マタイ7:24-29
説教題:霊的に賢い人

28節、29節には、イエス・キリストが権威有る者として話されたことが書いてあります。イエス・キリストはヨハネ1章1節では神のことばと呼ばれている方です。この方のことばに耳を傾けてみましょう。

二種類の人が出てきます。賢い人と愚かな人ですが、その違いは、イエス・キリストのことばを実行に移すか否にかかっています。勿論私たちは賢い人になりたいに決まっています。この聖書箇所に出てくる賢い人の三つのポイントを考えてみます。

1)霊的に賢い人はキリストのことばを実行に移す
  この箇所におけるキリストのことばとは、マタイ5章から7章に記録さえている一連の山上の垂  訓の内容ということになります。コンピューターのウィルスソフトは、インストールしてある  だけでは意味が有りません。(最近では全自動だったりするかもしれませんが)定期的に起動  してスキャンする必要があります。同様に、キリストのことばも実行に移さなければただの知識にしかすぎません。そうする人だけが霊的に賢い人です。

2)霊的に賢い人はキリストを求める努力をする
  ルカによる福音書においては、同様な教えの箇所において、努力することを明確に書き添えています。日々努力してキリストを求め、キリストとの個人的な交流を増し加えていくことですパウロも第二コリント13章5節で「あなたがたは、信仰に立っているかどうか、自分自身をためし、吟味しなさい。」と勧めていますが、そのような努力も含まれています。

3)霊的に賢い人は生活の中の様々な困難に耐える
  25節には、雨、洪水、風が出てきます。ユダヤでは冬になると大雨が降りますが、高地や山には植物が少ないため、保水力が無く、雨はそのまま流れてしまい、洪水になるのです。水は困難の象徴です。それが、雨、洪水として襲い、更に風まで吹くのです。様々な困難が有るということです。しかも、これは毎年のことなのです。しかし、イエス・キリストに土台していれば、守られるのです。最大の困難である罪と死からも守られるのです。