礼拝ビデオ
聖書箇所:ハガイ1:1 - 15
説教題:あなたがたの現状をよく考えよ
ハガイが預言した時、エルサレムのユダヤ人たちはペルシャの支配下に有りました。クロス王が帰還と神殿再建を許可したのですが、修復が始まると、周囲の民族の抵抗が有り、計画がとん挫し18年が過ぎていました。ここで神の霊がハガイを通して、総督であったゼルバベルと大祭司ヨシュアに神殿再建に着手するように語り掛けます。神は繰り返し、あなたがたの現状をよく考えよと訴えます。その理由を確認してみましょう。
1)何が間違っているのかを知るために(1節-6節)
人々は、神の恵みによってエルサレムに帰還し、神殿再建の使命をいただいたのに、敵の妨害に目を留めて、使命を果たすことができませんでした。そして、自分の家を建てることに奔走していました。彼らは優先順位を間違えていました。そのために、ハガイが預言した日は、特に収穫の感謝をする新月祭の日でしたが、不作のために収穫高が良くなかったことが示されています。
2)何をするべきかを知るために(7節-11節)
あなたがたの現状をよく考えよという言葉が繰り返されます。この箇所は、前と同じ原則が、少し違った強調点をもって示されています。神からの使命であった神殿再建が神の優先順位なのですから、それに取り組むべきなのです。具体的な指示は、山に登って木を切り、神殿再建をすることです。クロス王は、再建に十分な資材を用意してくれたのですが、この頃までには、木材は民の家のために使われてしまったようです。大事なのは、建物ではありません。神の栄光を表すことです。続けて、神は、不作は神ご自身が与えた警告であるを示されます。それは、モーセの時に交わした契約に基づいたものでもありました。神殿の再建は、神との関係と罪の贖いの必要を日々確認する儀式の復活でもあり、将来的にはキリストの到来を示す型になるのですから、大変重要であり、神に栄光を帰するものとなるのでした。
3)従順の内に神の臨在を知るために(12節-15節)
ゼルバベルとヨシュアと民は、ハガイを通して語られた言葉に従順しました。エルサレムに帰還した目的を心に留めて、神を畏れたのです。神はそこで、更に大事な言葉を伝えます。それが大変大事な言葉だったので、神は、ハガイに「主の使い」という肩書を与えました。この肩書は、神ご自身が人の形を取って顕現された時に用いられるもので、人間に用いられるたのはこの時だけなのです。それは神が従順する民と共にいらっしゃるということでした。このことは、後にイエス・キリストによっても実現され、内住の聖霊によって完成しました。それがハガイに「主の使い」という肩書が与えられた理由と言えるでしょう。神は、人々の霊を奮い立たせられて、短期間にうちに、彼らが再び神殿建設に取り掛かれるようにしてくださいました。(1節の日付と15節の日付を比較すると、23日で準備を整えたことがわかります。)