紀ノ国発→全国行!! もっくんのGANGAN BASSツアー -3ページ目

2015年7月の紀ノ川釣行記。前編

今年の梅雨は台風・大雨が多かったですね~。
今月の紀ノ川釣行記ですが、どの釣行を思い出しても普段通りのコンディションの日はほとんどなく、いずれもドチャ濁り状態での釣りだったような気がします。

また、今月は友人ユダさんとの釣行が多かったのが印象的でした。
お互いのプライベート環境の変化等でしばらくセッション釣行はなかったのですが、先月ロッドの注文をいただいてからまたセッションの機会が増えたのです。
ちなみにユダさん、最近までは某E社のロッドをメインに使用していたのですが、ここに来てメインタックルをほぼすべてジェノクロスに入れ替え。 そして「もはや市販ハイエンドロッドを超えてますね」と。
ご購入ありがとうございます(笑)
ついでに、スティーズSVを持っているくせに僕のアルファスSVを見てなぜかリールまでアルファスSVにしてしまったユダさん。そこはちょっと意味がわからないですが、今やタックルは完全に僕と同じです(笑)

ということで、2015年7月の紀ノ川釣行記(前編)です。
今月は釣行回数が非常に多く、レポートが長くなるので全2回に分けたいと思います。




【2015年7月1日:夕方からの釣行】

この日はロッド納品を兼ねて、ユダさんとのセッション釣行。
しかし昼過ぎまでは大雨だったのでしばらく待機し、雨が上がってきた午後3時ごろに田辺市の自宅を出発しました。

紀ノ川に到着したのは午後4時前。
実はこの数日前から「支流ポイントが爆釣している」と友人から連絡が入っており、さすがに「爆釣」などと聞くとその様子を見たくなったので(笑)、まずは支流ポイントへ。
しかしなんと支流ポイントには先行者がおり入れず。。。
まぁでもこの日はさすがに大雨の後とあってかなり激濁り状態になっており、ポイントに入れたところでナマズが入れ食いだったかもしれませんね・・・・。
ただ、この直後に発売されたルアーニュースの記事にはやはりこの支流での好調ぶりを伝える情報が掲載されていました。
まぁ掲載されていた方は紀ノ川では相当な使い手の方、しかも釣行日がまさにその絶好調時期だったようなので、なかなか普通には難しい釣果だとは思いますが。
メディアを見て紀ノ川を訪れる方々、普通はあんなに釣れませんのであしからず(笑)

ということで、「まぁ支流よりも本流バスのほうがはるかに価値ありますから!」などと支流に入れなかった皮肉を言いながらそこからほど近い本流下流域へ移動。
しかし・・・・なんと本流にも先行者が多数。。。
正直、こんな劣悪なコンディション時にここまで人が来ているとは思いませんでした。
しかしながらもう今から中~上流域や野池に移動する時間もなく、仕方なしに先行者の後を追い掛ける形でポイントに入ることに。
まぁでもしばらくそんなことをしてみるも当然のようにノーバイト。
こりゃ厳しいな~と2人ボヤきまくりながら釣りをしていたのですが、転機はいきなり訪れたのです。

15.7.1-紀ノ川本流-1←「ここはちょっと今日はさすがになさそうですねぇ」などと言いながら釣りをしていたポイントでなんとまさかの1匹ゲット。
BFスモラバを入れた途端、思いっきりひったくられたのでした。
サイズ的には30センチ後半程度と大したことはありませんでしたが、このふいな1匹が今日の明暗を分けることになったのは確かです。この1匹がなければ今日はそのままボウズで終わっていたことでしょう。
ちなみに今回はあえてロッドは"霞バーサーク"のML版を使用。
まさにこの釣行あたりにテスト大詰めを迎えていた"紀ノ川ケルベロス"との良い比較ができましたね。
バーサークのML版、正式にはここで発表していませんが、生産・販売可能でございます(笑) 単純にオリジナルのバーサークよりも1ランクパワーダウンした設定です。特に関東の方、霞水系には超抜群に合いますので是非ご検討ください(笑)




この1匹から俄然ヤル気を取り戻し、「ユダさん、もう1回この周囲をチェックし直しましょう!」と再度このエリアを丁寧に攻め直す。
先には先行者の方がいるので先ほど同様に先行者を追い掛ける形でのポイント入りにはなるのですが、このパターンなら十分に釣りこぼしを狙えるだろうと思いました。
そしてその予感はズバリ的中でした・・・・!





15.7.1-紀ノ川本流-2

ドチャ濁りの紀ノ川本流からモンスターを絞り出すことに成功!!

サイズは惜しくも1歩及ばずの48センチでしたが、この状況下ではまさに値千金モノでした。
ちなみにルアーはベティ5.9/ガンクラフトの0.9gネコリグで、ストラクチャーにタイトにフォールさせてのヒットでした。基本的にラメ入りカラーが良くないことが多い紀ノ川ですが、濁ったときだけはは#02NSラメや#09NSゴールドラメが効いたりします。昨年のラスト紀ノ川50アップもNSラメだった気がします。あと濁ったときのセクシーミミズも大定番ですけどね。

そして肝心の釣り方ですが、結局この日は「人間が思う以上にバスはアクティブに動いている」ということが最大のキーでした。
つまり狙うべきポイントはいつも通り。しかし重要だったのはアプローチのタイトさで、普段ならバスのほうからルアーを見つけてくれるところが、今回は完全にバスの目の前までルアーを運ばないと喰わない(ルアーを見つけてくれない)状況だったのです。
まぁこう書くと「そりゃその状況ならそうでしょ」と誰もが思うでしょうが、実際に現場で実践してみるとそう簡単なものではありません。
文章ではこの程度の浅い表現でしか伝えられないのがもどかしいところです。


ということで、今回はこの2匹で終了。
ユダさんは残念ながらゲットならずだったのですが、紀ノ川経験の薄いユダさんにとっては経験値アップにつながる1日だったと思います。この釣行以降、ユダさんの紀ノ川釣行中の発言(読み)が変わってきましたからね。
紀ノ川攻略、こういう文章だけではなかなか伝わらない部分がたくさんあります。




【2015年7月4日:夕マヅメのみ短時間決戦】

この日は休みではなかったのですが、夕方5時に仕事が片付いてしまったので、けっこう無理矢理ですが紀ノ川へ出撃してきました(笑)
高速で1時間かかる距離のフィールドまでいわゆる「夕練」に向かう、我ながらバカだとは思います(笑)

釣り開始は夕方6時すぎ。今回も時間がなく本流下流域へ。
釣り終了が7時半だとしたら地元野池でなら2時間半は釣りができた計算ですが、そんなことは気にしない(笑)
しかしこの日は土曜日ながらけっこうなドシャ降りだったためかほとんど先行者がおらず。
こりゃ釣れそうやな・・・・と、いきなり前回入りたくても入れなかった本命ポイントへ向かう。
着いてみると、大雨で流れてきたのかけっこう大きな木がポイントに横たわっており、いかにも良さそうなカバーを作り出している・・・・!(ちなみに今日現在はもう引き上げられて無くなっています)
ドキドキしながらベティ5.9のネコリグをそこへ投入。
そして2~3投目に悲劇は起きたのでした・・・・。

木をルアーが乗り越える感触を感じた瞬間、ズンと確かな重みがロッドに乗り、とっさに片手フッキング!!
一瞬水面がモワンとなり、直後に強烈な引きが!
これはデカイ!!引きでそれがすぐにわかるほどだったのでかなり慎重にファイト。
しかし足場がやや高くランディング可能な位置まで移動しようとした瞬間、その重みは無念にも失われてしまったのでした。。。
魚体は見えていません。でもこれだけは言えます。間違いなくバスの引きでした。
魚体が見えていない以上「●センチはあった~」などと言うのはナンセンスですが、相当なデカさであったのも確かです。
とっさに早アワセの片手フッキングをしてしまったのがミスだったのでしょう。。。
こういう状況ならしっかり送り込んだほうが絶対に良かったですね。まぁ今更何を言っても無駄ですが。
まだまだ修行が足りませんな・・・・。


しかしその後もその周囲で粘っていると・・・・

15.7.4-1←チビながらなんとかボウズ逃れには成功。
とはいえ、先にそんな出来事があった後なので素直には喜べませんでした。ちなみにルアーは先のバラしを踏まえてBFスモラバに変更。でも今考えるとさっきバラしたのは明らかに自分のミスでしたね(笑)
ちなみにこの日は"紀ノ川ケルベロス"の最終テストでもありました。バラしがあったのですがロッド自体は問題ない感じで、この数日後に正式に完成を迎えることができました。
ベイトフィネス・5~7gクラスのスモールプラグ・3/8ozのキラーズベイト、紀ノ川攻略の3本柱となるそれらを自在に操る「3つ頭の番犬」。ここ紀ノ川において本気でロクマルを狙いに行けるロッドがこの"紀ノ川ケルベロス"です。






こんな感じでこの日は終了でした。
それにしてもあれは悔しかったなぁ~。。。




【2015年7月8日:終日釣行】

ここ最近は午後からの釣行ばかりでしたが、今回は久々の終日釣行でした。
早朝5時に僕の家に集合。今回もユダさんと出撃です。
この日は気合入れまくりで、普段なら僕の車で行くのですが、あえて嫁の軽自動車を借りて出撃。というのも夏になってどんどん草が茂ってきた紀ノ川周辺、大きなSUVでは細い道に入っていけなかったり、入れても草に擦りまくってしまうのです。。。

しかしいきなり出足からリズムが狂い始めます。
まず、紀ノ川までの高速道路の約80%区間が通行止め。
明らかに女の子が乗っていそうな軽自動車にオッサン2人乗りこんで、早朝からエンジンに悲鳴を上げさせながら必死に下道を北上することになりました・・・・。(和歌山ってその名の通り山だらけですから)

その結果、せっかく早起きしたのに紀ノ川に到着したのはすでに陽が上がった8時ごろ。。。
そして釣りを開始するも、まぁ当然釣れない(笑) 当たり前です、夏の8時なんてもう完全に朝マヅメではありません。
結局、その後なんとかバイトこそお互い得たのですが、モノにはできず。
また狙っているポイントに先行者こそいなかったものの、時間が進むにつれちらほらとバサーの姿も。
ポイントバッティングを避けるため上流に向かうもここ最近の雨続きで増水しまくり、普段ある足場がまったくなくなってしまっている状況・・・・。

ということで、ちょっと早いのですが10時半すぎから昼休憩に入ることに。
うどん屋でうどんを食べてから温泉に入って汗を流し、1時間ほど昼寝コーナーで昼寝。
その後、外へ出てみたのですが、今度は雨がかなり降っており温泉で気持ちよくなった体にはちと辛い状況・・・・。
ここでどちらともなく「大阪へ買い物でも行きますか?」という話が湧いてきて、釣りは一旦ストップして大阪まで車で向かう。もはや釣りは放棄(笑)
その後、大阪の某釣具店をブラブラして一通り満足したときにはすでに16時。
「ボチボチ紀ノ川へ戻って夕マヅメだけやりますか?」という話になり、再度和歌山へトンボ帰り。

なんだかんだ時間がかかり、紀ノ川に戻ってきたのは予定を大きく過ぎた17時半
そしてこの状況では狙うべきポイントはある1ヶ所のみ。それが明白だったので一目散にそこへ向かう。
河川敷へ車を停めてポイントを見渡すと、運よく先行者はナシ!
・・・・・・・・と思っていたら、上の道に車を停めた2人組のバサーが足早に僕らの狙いのポイントに向かっている。。。
絶対向こうの方も「あいつらにとられまい」とポイントへ急いだのでしょう・・・・。
結局、本当に「タッチの差」でその方々にポイントへ先乗りされてしまい、僕たちは釣りができず。。。
しかも指を咥えて彼らを眺めるその目の前で1本のバスを抜かれてしまいました・・・・。
サイズ的には30センチ台でしたが、状況が状況だけに僕たちはあまりにもショックが大きく、その場にうなだれるばかりでした。

そしてこのショックが大きくその後には身が入らず、そのまま本日の釣行は終了。
結果、終日釣行にも関わらず完全ボウズとなってしまったのでした。
ここのところ最終的にはグッドサイズを仕留められる展開が続いていただけに、そして最後の出来事があるだけに、このボウズはものすごく悔しい出来事でした。
ただ、敗因は明らかに僕たちの慢心にあることは明白ですね(笑) さすがにちょっと余裕をこきすぎました。
まぁでも釣り以外の出来事で楽しいことがたくさんあったので、「休日」という目で見ればとても良い1日だったと思います。
また、こう書くと誤解を生みそうですが、決して最後の先行者の方を恨んでなんていません。それが釣りであり、僕たちの運の無さと慢心故ですから。

デカいのが釣れる日もあれば、こうしてボウズで終わる時もあります。
長年釣りをやっていれば誰でも知っていることでしょう。それが釣りってもんです。
「釣りに行ったけど釣れませんでした」 たったそれだけのことだと思いますけど。
別に大御所でもなければそれで飯食えてるプロですらないんだし、変に着飾らずにやりましょうよ。
・・・・という独り言でした(笑)




【2015年7月11日:夕マヅメのみリベンジ釣行】

この日も先週に引き続き仕事が5時すぎに終了。
普段からすると5時なんて「第2部終了」程度の感覚なので、めちゃくちゃ時間に余裕を感じますね(笑)
しかしこの日はこの早上がりを狙っていました。
そう、ボウズをくらった前回釣行のリベンジです。

紀ノ川に到着したのはまたしても夕方6時半。
天候こそ回復していたものの、水量や水質から見ても前回から状況に大差はなく、やはり狙うべきは前回入れずに終わった例のポイント
・・・・ですが、まぁ当然のごとく先行者が。
当たり前ですね。土曜日の全国的メジャーフィールド、そして誰が見てもわかる1級ポイントですから(笑)
しかしここからが予想外。
そのポイントを本命と定め、いわゆる順番待ちを兼ねてその周囲を歩きまわったのですが、その周囲のポイントにすらわんさかとバサーがロッドを振っており、順番待ちもなにもそもそも空いているポイントすらありませんでした・・・・。

何せ釣り開始が6時半と残り時間もないので、そんな中で順番待ちなどできる精神的余裕はなく、作戦を変更して今度はとにかく「今日まだあまり撃たれていなさそうなポイント」を探してみることにしました。
そして普段はあまり行かないポイントに足を延ばし、普段以上に丁寧にルアーを投入することを心がけました。

たまにはこういうポイント選択も良かったのでしょうか。



15.7.11-47-リサイズ

なんと思わぬポイントでブリンブリンのモンスタークラス捕獲♪

長さ的には47センチとそこそこなのですが、見ての通り何せ体格がものすごく、ファイトは50アップのそれとそん色ないものでした。
そしてここ、過去何度か釣ったことがあるにはあるポイントなのですが、まさか今日この状況で釣れるとは思ってもみませんでした(笑)
まぁ考え方次第ですが、ひょっとするとフィールド状況が非常に読みやすい今回、訪れているバサーのほぼ全員が最初僕も入ろうとしたような「セオリー的ポイント」に押しかけ、そのプレッシャーから逃れるように「今日の状況的には2~3級ポイント」に避難してきていた個体だったのかもしれません。
あれだけのプレッシャーに晒されていてはたとえ状況的に1級ポイントといえども今日このようなモンスタークラスをそこから絞り出すことは絶対にできなかったでしょう。少なくとも僕の腕では無理です。
また1つ、紀ノ川から学びました。


ちなみにブログ見栄えを優先して上のバスを先に書きましたが、実はこの直前にも1匹同じポイントから抜いてます。

15.7.11-1実は上のバスを釣る直前にもコイツを釣ってました。サイズはチビですがこれまたプリンとしたグッドコンディション。
なお、ルアーはどちらもBFスモラバ3.5g+ドライブクローでした。
当日の速報ブログでは「2投連続」と表現しましたが、実際には数分空けての2投連続です。
このポイントを攻め初めてすぐ、着底直後にゴッ!と良いバイトがあったのですがフッキングできず、しばらくアクションさせているとピュ~とラインが走り釣れたのがコイツでした。でもその着底直後のバイトは絶対にこのチビバスではないように思われました。だからしばらく間を空けてもう1度狙ったのです。そして予感は大的中。まったくのノーマークポイントからいきなり2連続ヒット、この一連の出来事は本当に気持ち良すぎました。
完全に前回のリベンジを果たしたと思えました。





この2匹を釣って気持ちよくリベンジ釣行を終了。
たった1時間程度の釣行ながらここ最近ではもっとも楽しい釣りができた1日でした。



前編はここまで。7月中旬以降の釣行レポートは後編になります。
後編はまた後日アップします。