紀ノ国発→全国行!! もっくんのGANGAN BASSツアー -2ページ目

2015年7月の紀ノ川釣行記。後編

2015年7月の紀ノ川釣行記。後編です。
前編はコチラよりお読みください。




【2015年7月15日:昼下がりからの半日釣行】

この日は午後すぎから久々にGUMIを伴って出撃。
というのも、ジェノクロスのプロモーション用写真を撮影したかったためです。

正午過ぎには和歌山市にいたのですが、ちょっと贅沢に昼飯を食べたりして結局紀ノ川に到着したのは午後3時ごろ。
一番紀ノ川らしい雰囲気を写真に収めたかったので、下流域のもっとも有名なポイントに向かったのですが、なんと1つのポイントに明らかなバサーの車が2台と少なくとも2人の先行者が確認でき、釣りができるポイントはおろか思ったアングルの写真すら撮れないように思われたので、またしても橋の下に車を停めてコーヒータイム。
このように今回は先行者が多く、なかなか釣りを開始できませんでした。

しばらくして再度ポイントに向かってみると先行者が1人になっていたので、これならまぁできるだろうとようやく釣り開始。

15.7.15-1
15.7.15-2

当日の簡易レポートでも書きましたが、この日は紀ノ川ではめずらしい数釣りDAYでした。

着いてすぐ、流れのあたるフローティングカバーでいきなり1匹ヒットし、結局それはバレてしまったものの、今日の天候状況的にもそれがパターンであることは容易く予想できました。
そして同じような条件を兼ねそなえたポイントを攻めると、写真のサイズがたくさん釣れました。
何気にこのパターンはかつての紀ノ川攻略の絶対的パターンで、ベイトフィネスが台頭してきた頃にいち早くそれを導入した僕と友人DAIKIがこの方法で釣りまくったという経緯があります。
本当にその頃のこのパターンの破壊力は圧倒的で、2011年当時、すでに関東ではベイトフィネスブームが起こっていたものの関西では否定論のほうが根強くまったく浸透しておらず、そのため当時スモラバをカバーの中に入れてそこから無理矢理引きずり出すなどというメソッドはここ紀ノ川では一切行なわれていなかったため、本当に根こそぎバスを釣ってしまう勢いで釣れまくりました。
結局公開しませんでしたが当時撮影した動画もあり、その中でたった3時間程度の釣行ながら真夏のしかも真昼間の紀ノ川で50クラス2本を筆頭に複数匹のグッドバスを捕獲しているシーンを収めることにも成功しています。

しかしこのパターンは世間のベイトフィネスブームの隆盛と反比例するようにその破壊力を失っていき、今となっては当時の破壊力は完全に失われてしまいました。
当時、このブログへの流入キーワードの大多数に「紀ノ川」の文字が含まれており、僕のブログもこの紀ノ川におけるベイトフィネス戦略の流布に一役かったのは紛れもない事実だと思います。
そして今ではこの戦略は紀ノ川攻略の大定番と化しましたが、逆にこのパターンがそのままスムーズにハマることはほとんどなくなってしまいました。
仮にハマったとしても当時のようにデカバスがバンバン釣れることなどあり得ず、今回のようにチビバスの数釣りが関の山なのです。


昔話になってしまいましたが、この日はこんなサイズを4~5匹釣って終了でした。
動画に何匹かのヒットシーンも収めることもできましたが、まぁさほど見ごたえはないのでこれはお蔵入りにしときます(笑)
ちなみにこのときに撮影した画像はいずれ某所にてお目にかかると思います。




【2015年7月22日:ドシャ降りの終日釣行】

ようやく長かった梅雨も明け、この日は友人ユダさんとのセッションを予定しての出撃となりました。
梅雨明け一発目、さぞかし暑い1日となるんだろうなと思ったのですが、朝目を覚ますと滝のようなドシャ降り。。。
今年初かもしれない、レインウェアを着込んでの釣行になったのでした。

雨の降り始めの朝イチはまだそこまで濁りが入りきっていなかったのでこの時間帯がチャンスだと捉え、豪雨に撃たれながらもクサいポイントをしらみつぶしにまわったのですが、なぜか完全無反応。。。
それに加え、これだけの豪雨ながらオカッパリ・ボート問わずけっこうバサーが訪れており、しかもある1人のオカッパリバサーの方とことごとくポイントバッティング。
移動するたびにその方が先行者としてポイントにおられ、ユダさんと「うわ~またか~!」と何度も嘆き合いました(笑) というか、僕らが歩いてポイントに向かっているのを見て、その方は先を越そうとあえて車で移動されていたようでした。(別にその方を悪く言うつもりはありませんよ)

そんなこんなで午前中は歯車がイマイチ噛み合わず、1匹たりともゲットならず。
しかし午後になるにつれてポロポロと反応が出始めました。


15.7.22-1-M

なんの前触れもなくいきなり46センチゲット!!

雨しのぎを兼ねて橋の下付近で釣りをしていると、ふいなバイトが。とっさのフッキングながら無事ランディングすることができました。
これは正直、特に確信を持って攻めていたわけではなく、なんとなく沈みモノのストラクチャーを攻めていると釣れてしまった感じでした。
普通、紀ノ川でこのサイズがこういう釣れ方をするのはめずらしいですね。


その後、依然先の先行者の方とのポイントバッティングに悩まされ続けたので、ちょっと大きく狙いを変えて大胆にポイント移動。

15.7.22-2-M←ベイトが豊富な水の動くエリアをクランクベイトで攻めているとチビながら1匹ゲット。普段はあまり紀ノ川では実績のない、ラトルインのワイルドハンチでした。濁った時だからこその選択ですね。そして何気に、この日一番狙い通りに釣れた魚がコイツでした。ですが、実はこの直前のキャストでピックアップ直前まで40センチクラスがチェイスしてきており、できればそちらを釣りたかったというのが本音でした(笑) まぁ自分の狙いが正しかったのは十分に確認することができましたが。とはいえその後、他のポイントでの再現性はありませんでした。。。


その後、先行者の様子を伺いながら再度先ほどのポイント周辺へ。
やはり先に46センチを抜いたポイント周辺は水質や流れの当たり方が良く思え、今日この状況で釣れる要素を持っていることは明白でした。
そして・・・・



15.7.22-3-M

ちょっとだけ狙い通り(?)な、デカバスゲットに成功♪

まぁ正直に言うと、そのエリアには狙いをつけていましたがコイツを抜いたポイント自体にはさほど期待はしていませんでした(笑)
水深の浅い岸際ブッシュをBFスモラバで攻めていると、いきなりブッシュの中でギロンと銀鱗が翻ったの見えたのでとっさにフッキングしました。
まぁ何はともあれ釣ったので、これは「狙い通り!」と言わせておいてください(笑)
ちなみにサイズはまたしても46センチでした。


こんな感じで今回の釣行は終了。
結果的には45アップ2匹ゲットと「よく釣れた」と言える釣行だったのですが、釣れた時間があまりに飛び飛びだったというのと、終始パターン的なものは掴み切れなかった、なんとなくモヤモヤ感が残った釣行となりました。
ちなみにユダさんは残念ながらゲットならずでしたが、この釣行で何かを掴んだようでもありましたね。

それにしても、この頃は本当に紀ノ川のプレッシャーが最高潮に達していたと思います。
普通、関西のフィールドでこんな状況の日にこれだけバサーに出くわすことはなかなかありません。




【2015年7月29日:朝夕のみ短時間釣行】

この日は当日のレポートにも書いた通り、ロッド製作DAYの予定でもともと釣りに行く予定はなかったのですが、ちょっとムラムラとしてきたので朝と夕方のみ短時間釣行を行なってみることにしました。

せっかくなので「朝の部」は早朝の涼しいうちを狙おう・・・・と思っていたのですが、まぁ安定の寝坊(笑)
結局クソ暑くなった9時に紀ノ川に到着し、10時までの1時間だけ釣り。

15.7.29-1まだ数日前の雨による増水の名残が残っており状況は良さそうだったのですが、朝はこの1匹だけ。まぁでもこのクソ暑い中でボウズを逃れただけマシだとしておきましょうか(笑) このバスはスモラバで釣れましたが、真夏の紀ノ川本流はやっぱりベティ5.9/ガンクラフトのネコリグが最強だと思います。シンカーは基本的に0.9g、風が強いときは1.3gを使います。そしてカラーは夏は絶対にセクシースモーク。これはもう紀ノ川においては圧倒的実績を持つド定番カラーです。なお、ロッドはなるべく高感度なものがマストです。理由はまた後日書きます。


その後、大阪へ行って主にマタギで楽しくお買い物。
急きょお盆の大型遠征にもう1本ロッドを作って持っていこうと思い立ったのです・・・・が、このブログを書いている8月8日現在、まだ着手できておらず出発までの完成は絶望的(笑) というかもう諦めてます(笑)
まぁ先日のブログに書いた、今回の遠征を戦うメイン機となる"紀ノ川ケルベロス"は完成させることができたので、別に全然構わないんですけどね。
急いでもたいてい良い仕上がりにはなりませんから、お盆明けからゆっくり作業します・・・・。神谷さんは偉大や・・・・。


そして大阪で楽しんできた後、夕マヅメのデカバス1発を狙おうと夕方6時ごろに再度紀ノ川へ到着。

15.7.29-2-モザイク←先行者こそ数名いたものの、夕方になるとやや風も出てきており、なんだかイイ感じ。そしてそれを示すようにポロポロとバスが釣れる。
ものの40分程度で2~3匹ゲットすることができました。写真の僕の指はこのバスが3匹目であることを示しているんだと思います。その後がドラマチックすぎて細かいこと忘れたけど(笑)
それにしても、「これは最後にマジで1発出るんじゃないの」とそこはかとない予感を感じていました。




そして紀ノ川でこういった予感を感じた場合、たいていの場合その予感は現実のものとなります。


15.7.29-54

夕暮れ直後のラストポイントで超ド級のモンスター出現!!

久々の紀ノ川50アップは54センチのモンスターバスでした。
過去数年間には60センチ、57センチ、56センチといったサイズを仕留めてはいるので、紀ノ川において54センチが「超ド級のモンスター」などというのはいささか言い過ぎ感はあるのですが、デカくてもせいぜい40センチ後半止まりが多い今年の紀ノ川においてはコイツは十分に「超ド級」でした。

なお、喰わせたのは夕方7時20分ごろでまだ明るかったのですが、ちゃんと写真を撮れるようデジカメをセットしていたりしているとどんどん暗くなってきてしまいました。7月も下旬ともなると日がずいぶん短くなりましたね。決して夜釣りではありません(笑)


15.7.29-54メジャー置き←ルアーはBFスモラバ3.5g+C4シュリンプ、ロッドは今日に限っては"霞バーサーク・ライト"でした。霞バーサークのパワーダウン版ですが、いくら紀ノ川バスといえ54センチ程度では全然限界を感じません。そして今更ですがC4シュリンプ、イイですね。某有名釣具店で280円で投げ売りしています(笑) ちなみに釣れたのは中下流域では超有名な某橋脚ポイント。こんな超ド定番ポイントでこのサイズが釣れることはめったにないので、やはり思った通り状況は良かったのでしょう。ちなみに今回釣れたバスはすべてストラクチャーの下流側に着いていました。典型的な増水後のパターンですね。

今回はここ数ヶ月の釣行ではもっとも良い釣りができた1日になりました。
年々、そして日に日に厳しさを増す紀ノ川ですが、やはりその底知れぬポテンシャルは健在です。


さて、いよいよ夏本番の8月です。
そして8月といえばここ数年の定番行事となっている某所への大型遠征。もちろん今年も行きます。
そこは本質的な部分において紀ノ川と共通するところが多々あり、年1回、つまり昨年の遠征から丸1年の自分の進歩を測り知ることができるイベントでもあります。