僕はこのテーマに関して過去にブログにすると言っておきながら、長らく放置していました。

 

 

それは何故かというと、この在庫トラブルというのが、eBay無在庫出品者の一番苦しい状況だからです。

 

 

性格上、苦しいことから、とことん逃げてきた僕は、今回も同じように逃げようと思っていたのですが、ブログに書くことで、僕の中で、これらトラブルについて整理できるとの思いから、この場をお借りすることにしました。

 

 

僕の経験上、eBayの無在庫出品の在庫トラブルには、問題が起こるタイミングを基準に、下記の2パターンがあると思います。

 

 

パターン1、eBayで商品を販売したときに、日本の仕入先の商品が既に売れてしまっているパターン。(これは自分の在庫管理のミスなので、まだ諦めがつきます。)

 

 

パターン2、日本のセラーに発注した後のトラブルのパターン。

 

 

パターン1がシンプルな在庫トラブルなら、パターン2は、対応に、より精神力を要するトラブルです。

 

 

例として、パターン2(日本のセラーに発注した後の)トラブルのケースを、思いつく限りでまとめると、

 

 

パターン2のケース①:商品を発注したら、セラーが他サイトに平行出品していて、そちらで売れてしまったため、既に商品がセラーの手元に無いケース。

 

 

同ケース②:セラーの発送までの期間が異常に長いケース。(単にセラーの動きが鈍い場合や、おそらく日本国内の無在庫出品のセラーに当たってしまったケース。)

 

 

同ケース③:商品説明と極めて品質が異なる商品が送られてきたケース。(例えば、目立った傷や汚れなし、として販売されているのに、送られて来た商品に傷があったケースや、商品写真と実物が大きく異なっているケース、輸送中に商品が壊れてしまったケースなどです。)

 

 

同ケース④:発注した先が偽の販売サイトで、お金を振り込んだのに商品を送ってこないケース。(これについては、以前別記事で偽販売サイトの見分け方や対処方法を書いているので、お時間が許せばご覧ください。)

 


 

 

同ケース⑤:これは厳密には、発注後ではなく発注前のことなのですが、レアなケースとして時々あるのが、発注前に商品の価格交渉をしたら、セラーがブチ切れてブロックされたケース。(これはセラーのプロフィールを熟読することを強要される、メ〇カリさんにありがちなケースです。)

 

 

上記パターン2のケース ①~⑤を改めて見て頂ければ分かるのですが、これらはバイヤーとしての自分に非がないケースばかりです。

 

 

したがって精神的に問題に対処するのに、とても辛い思いをします。(心情的には、ついつい、「どうしてセラーの尻ぬぐいを、俺がするのか!」となってしまいます。)

 

 

しかしながら、つまるところ、誰に責任があろうと、自分がトラブルを解決しないと前に進めません。(これが、eBayの無在庫出品者が背負うリスクとして諦めるしかないのです。)

 

 

そして何より、そこには商品を心待ちにしているお客様がいます。(つまり、逃げられません。)

 

 

それではパターン1、パターン2のトラブルをどのように解決するかというと、どちらも商品の仕入れが出来ないことに変わりはないので、解決策方法は1つしかありません。(ちなみに、eBayで我々セラーが、セラー都合でオーダーをキャンセルすることは、アカウントレベルに悪影響を及ぼしますし、最悪アカウントをBANされる可能性だってあります。したがって、オーダーをキャンセルする場合には、出来るだけお客様都合とさせて頂く必要があります。)

 

 

その方法というのは真心の対応と、そしてそれとは相反する、札束の対応です。

 

 

真心の対応とは何かというと、正直にその商品を提供できないことを伝えて、心から謝罪することです。そして同時に、あらん限りの代わりの商品(代替品)を提案することです。

 

 

購入して頂いた商品Aに類似する代わりの商品を、最低3つ、理想としては5つぐらい提示することです。(提示する商品が、自分の在庫にない場合には、ネット上で新規に商品Aに似た商品を探して、自分のeBayの販売リストに追加する必要があります。したがってこれには結構な手間がかかります。(ただし、この手間は惜しまない方が良いと思います。手を抜くとお客様に不誠実と見なされてしまいます。))

 

 

では、札束で対応するとは何かというと、代わりの商品を提供することに対しての、商品の大幅な値引き(僕の場合は30%以上、その取り引きの赤字も容認)や、もし、オーダーをキャンセルする場合には、お詫びとしてクーポン(例えば100ドル以上の買い物で30%オフなどのクーポン)を発行することです。

 

 

加えて上記、真心の対応と札束の対応に共通して言えることは、お客様の想像を遥かに超える提案をするということです。

 

 

そうすることで、お客様が別の商品を快く買ってくれたり、お客様都合でのオーダーキャンセルを了承してくれたりします。

 

 

ちなみに僕はこの対処法方で、何度かお客様からお礼を言われたことがあります。(それは、一方的にeBayセラーとしての僕の方に非があったにも関わらずです。)

 

 

以上、eBay無在庫出品者の泥臭い闇の部分の話でしたが、如何でしたでしょうか?

 

 

eBay無在庫輸出に夢を抱いていらっしゃる方には申し訳ありませんが、これが所謂現実です。

 

 

追記:

※上記以外の対処方法として、日本のセラーから受け取った不良品の、不良個所の写真と、一定額の値引きと共に提案し、お客様にご了承いただいた後に発送するという方法もありますが、僕はこれは禁じ手だと思っています。

 

 

そんな買い物にお客様はワクワクしないし、むしろ不安だし、何より、ご了承頂いたとはいえ、売り手の僕の後味が悪いからです。

 

 

なので、ご自分が許容できない不良品は、絶対に販売しない方が良いと思います。これは、お客様のためでもありますが、誇りをもって商売する、ご自身のためでもあるからです。