棋士にとっての読書 | 将棋

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将棋上達法(将棋の初段を目指す方への提案・サポート)

上野裕和五段の著書『将棋・序盤完全ガイド 居飛車編』

を読みました。

本書は「指さない将棋ファン、級位者、特に10級~15級クラス

の方も広く対象にしています。」との記述の通り、難易度低めの

定跡書です。

しかし「なぜ現在その形が流行しているか」を戦法の歴史から

さかのぼって解説してある内容で、コンセプトは秀逸です。

「読み物定跡書」として、上級者も一読の価値ありと思料します。


さて、この本には「ブレイクタイム」と称して8つの上野五段の

コラムが各章の最後に掲載されています。その中に

「棋士にとっての読書」というコラムがありますので紹介いたします。


ブレイクタイム⑦「棋士にとっての読書」


私は読書が好きです。

好きな著者を書きだすと、吉本ばなな、村上由佳、宮本輝、

宮部みゆき、さがら総.......と、止まらなくなってしまいますので、

以下自重せざるを得ないほど好き。


棋士の中でも、読書好きは多いようですが、読書というのは、

皆さんご存知の通り、大きな欠点がある趣味。

「読みだすと止まらなくなってしまう」のが最大の脅威なのです。

棋士はもともと将棋にハマった人たちなので、何か自分の好きなこと

を見つけると、同じようにハマる可能性が高いので、

「封印」している人もチラホラ。


私も最近はだいぶ自重していたのですが、

百田尚樹著の「影法師」だけは止まりませんでした。

この方の小説は、「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」も素晴らしく、

今一番好きな著者です。


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