【アロマテラピーとは】 第4回「精油の抽出方法について」 | ヒューマンメディカルケアのスタッフブログ

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「水蒸気蒸留法」は、植物を水蒸気で蒸して成分を取り出す方法です。植物の成分が溶け込んだ水蒸気は、冷却管を通って液体にもどります。精油を取り出した後の水にはわずかに成分が溶け込んでおり、フローラルウォーターと呼ばれます。ローズウォーター、ラベンダーウォーターが有名です。

 「圧搾法」は、果実の外皮に圧力をかけて成分を搾り出す方法です。柑橘系の果皮から精油を抽出するときに使われる方法で、熱を使わないので、熱によって変質することはないですが、不純物が入ることがあり、また変質しやすい成分も多く、ほかの抽出方法より品質の劣化が早いのが欠点です。

 「油脂吸着法」は、水蒸気蒸留法で抽出できないデリケートな植物(ジャスミンの花など)に使用する方法です。水蒸気蒸留法だと、熱で成分が飛んでしまうためです。ただし、非常に手間がかかるため、現在ではほとんど行われていません。

 「有機溶剤抽出法」は油脂吸着法にかわり行われ始めた方法で、揮発性の有機溶剤(ベンゼンなど)が使用されます。この方法で抽出されたものを「アブソリュート(Abs.)といいます。 


(次回は「なぜ、精油を飲んではいけないのか」)