●4つの心理的な基本的欲求(その1) | 上司からのパワハラで「うつ病」を発症するも心理学と出会い克服した人生

上司からのパワハラで「うつ病」を発症するも心理学と出会い克服した人生

17年前に会社の社長からパワハラを受け、それが原因で「うつ病」を発症。その後壮絶な人生を歩みながらも少しずつ自分自身を取り戻そうともがきながら心理学と出会い、心理カウンセラーとして新しい出発を果たした者の軌跡


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●4つの心理的な基本的欲求(その1)


 

 1.結びつき欲求

  人間は、生まれから死ぬまで

  「結びつき欲求」をもっています。
  赤ちゃんは世話をしてくれる人と結びついていないと
  生き延びることが出来ません。

  また、皮膚接触を拒まれると死んでしまいます。
  これは、身体がケアされないという問題だけでなく、
  心理的な基本的欲求の一つである

  「繋がりたい、属したい、関わりたい」
  という思いが拒絶されてしまうからでもあるのです。


  さらに「結びつき欲求」は、恋人や家族の間だけでなく、
  非常に多く状況にも関連してきます。

  例えば、友人と会う、誰かとチャットする、

  同僚と一緒に休憩する、
  パブリックビューイングへ行く、手紙を書く・・・
  このようなことでも、

  「結びつき欲求」が満たされると言われています。


  親から放置や拒絶、虐待されている子供は、

  「結びつき欲求」が満たされず、欲求不満に陥ります。

  もちろん、一言に放置といっても、

  その程度には幅があります。
  愛情に満ちた親であっても、

  外的要因(例えば4人の子供を持ち
  収入が非常に少ない環境)によって

  過度のストレスや負担を抱えているために

  子供の世話が出来ないと行った場合には
  子供は「放おっておかれている」と感じるくらいでしょう。
  しかし、精神的に病んでいる養育者によって、

  子供が精神的及び(又は)身体的に

  にひどく放置されている場合は、虐待になります。

  
  このように「結びつき欲求」が満たされず、

  欲求不満に陥るとその子供の精神的発達に

  様々な影響が及んできます。

  その影響は、子供時代にどの程度放置されていたかによって
  異なりますが、子供の素質にも左右されます。
  これらの要因の相互作用によって、

  自己価値感が少し低下するだけか、
  それとも重度の精神障害に陥ってしまうかが

  決まってしまうのです。

  
  ただ、いずれにしてもほとんどの場合、「結びつき能力」が
  低下します。その結果、大人になってから他者との密接な
  結びつきを避けたり、繰り返し壊したりするか、あるいは
  他者との結びつきにしがみついてパートナーに依存したり
  するようになります。


  
続きは次回に

次回は「2.自由欲求」についてお話します。


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