牧之原公園のカタクリ園のカタクリの花が咲き始めていました。
昨日、島田市の牧之原公園へ、カタクリの花が咲いているとのことで、早速見に行ってきました。
牧之原公園カタクリ園:静岡県島田市金谷富士見町1701-1(牧之原公園)
牧之原公園斜面のカタクリ(市指定文化財 天然記念物 昭和60年5月28日指定);
カタクリの名前は、カタコユリの略されたものといわれ、学名をエリソロ二ウム・ヤポニクムといいます。これは、花が紅紫色で日本特産種であるところから、このようになずけられています。
カタクリは万葉集にはただ一首だけ、大伴家持が越中の国守のときに詠んだものがあります。
「もののふの 八十(やそ)をとめらが 汲み乱(まが)う
寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」
この堅香子(かたかご)がカタクリであるといわれています。
カタクリは、山地や丘陵に自生するユリ科の多年草で、成熟すると二枚の葉の中心から花茎がでて先端に一個の花をつけます。花は紅紫色で長さ5cmくらい、必ず下向きに咲きます。
種子から発芽したカタクリは、1年目は松葉のような子葉が一枚出るだけで、本葉は2年目からでます。最初は爪くらいの大きさですが、6~7年経つと手のひら大となり、成熟して二枚葉となって初めて花をつけます。葉は全緑で、白色から紫色の斑紋ががあります。また、地中には麟茎があり、成長とともに大きくなり、次第に潜っていきます。
開花頃には、地中30cmほどの深さに細長いラッキョウ形をした麟茎がみられます。これには良質のでんぷんが含まれていて、かってはカタクリ粉の原料となりました。花被片は、6枚ありますが、外側の三枚は萼(ガク)です。また花には、6本の雄しべがあり三本ずつ時期をずらして成熟します。この花粉を運んでくるのは、マルハナバチの仲間です。
カタクリの仲間は、日本には一種しかありませんが、世界には二十種ほどあります。分布の中心は冷温帯ですが、北海道から九州まで分布しています。大井川流域での自生地は極めて少なく、ほとんどが牧之原台地周辺です。このカタクリは当初、昭和25年から金谷中学校理科部の部員によって一度も移植せず、肥料を施すといった人工的な手を加えず保護されました。その後、昭和60年に旧金谷町で町指定文化財・天然記念物に指定され、合併により島田市に引き継がれ以後、島田市金谷野の花の会・島田市教育委員会により手厚く保護をしています。
開花時期以外のカタクリの整備は、園内斜面の上層は夏緑樹で、林床はササに覆われています。一度7月初旬にササの除草作業を行い、もう一度11月下旬頃刈り取ります。カタクリの発芽は、未成熟株では3月初旬から、成熟株では3月中頃です。花の最盛期は、大体4月上旬ころです(天候により時期がっ変動します)。
(島田市金谷野の花の会・島田市教育委員会文化課)
(牧之原公園斜面のカタクリの資料から)
牧之原公園の場所を示す看板。(赤字の現在地)

カタクリ園開園のお知らせ看板。当初3月25日(土)~4月2日(日)まででしたが、4月5日(水)まで延長されています。開花が遅れているためです。

カタクリ園の幟。

カタクリが市指定文化財 天然記念物に昭和60年5月28日に指定された説明看板。

牧之原公園の斜面の上からカタクリ園を望む。


本来、下の方からカタクリの群生を観賞します。


斜面の下側へカタクリ園の通路。

カタクリの花です。今年は、気候の関係で開花は遅れています。まだ蕾が沢山あり群生の花は見れませんでしたが、ところどころ咲いているところがありました。








カタクリの成長と花の説明資料。

牧野は公園斜面のカタクリの説明資料。



カタクリの花のあとの説明。


カタクリの群生の保護のために4月5日(水)に閉園する案内。




カタクリは可憐な花で貴重な植物です。大切にしたいですね。そのため島田市はこのカタクリ園を周りに保護のフェンスを設けて施錠していますから、この一般公開期間以外は見ることが出来ません。島田市金谷野の花の会の努力に感謝します。