映画に恋したのは何年ぶりかな。
「ちょっと思い出しただけ」
エモいって言葉つかったことないけど、これなのか、エモいという感覚。
出会った頃はラブラブだったのになぜ、こんなに噛み合わないの?冷めちゃったの?昔はこんなはずじゃなかったパターンの恋愛映画は回想シーンで構成されています。
最近、特に多い。
本作は、構成が秀逸。
伊藤沙莉さん演じるタクシー運転手がふと、立ち寄った場所で、昔好きだった元ダンサーのことを思い出すところから、過去の記憶を遡っていくのです。
2021年の7月26日から始まり、一年づつ同じ日を遡り、別れてしまった男女の終わりから始まりの6年間を描きます。
「ちょっと思い出しただけ」
これ、
誰もが経験してません?
ふと、だから5秒くらいのことなんだけど頭の中では数年間の思い出が蘇る。
それが映画になったのが、本作。
伊藤沙莉さんと池松壮亮さん。
初共演なのに
ピッタリ息の合った演技でわたしたちを魅了します。
ジム・ジャームッシュ監督の「ナイトオンザプラネット」に着想を得て、尾崎世界観さんが書き上げた同名曲をもとに、若き映像クリエイター松居大悟監督が脚本を書いたオリジナル作品です。
傑作です。小道具の使い方とか、にくいね。
2月11日公開
絶賛公開中
「ちょっと思い出しただけ」