寄生虫に支配された切ない恋の行くへに涙する!
「恋する寄生虫」11月12日公開

林遣都×小松菜奈ダブル主演のちょっぴり変わったラブファンタジー。



極度の潔癖症で人と関わることを避けてきた高坂と、視線恐怖症で不登校の女子高生の佐薙。

一生恋することはないと諦めていた孤独な二人が、“虫”によって“恋”の病に落ちていく過程を描いていきます。

佐薙は医師である父から“虫”を取り除く手術をするといわれます。佐薙や高坂が社会に適応できないのが頭の中の“虫”のせいだと力説。虫は宿主の脳をコントロールして同じ寄生虫を持つ者同士恋をすると成長し、脳を支配し宿主を殺してしまう!。

つまりこの恋は“虫”のせいだというのです。しかし、高坂と佐薙が心を通い合い“心”を積み重ねていくと、病気もよくなって行くのですが、でもそれも虫の仕業なのか?!



あまりにも突飛でファンタジックな設定なのですが、美しい映像と共にこの世界観に引き込まれ、とことんピュアな二人の恋が切なくなり泣けてきた。
今、私たちはまさにこの映画の虫のようにウイルス(菌)が世の中を支配していますよね。この状況で人とどう絡み合い、どう生きていけばよいのか悩みますよね?その答えがこの映画にあるような気がしました。

小松菜奈ちゃんがホットドックにピザにハンバーグと潔癖症の高坂の前でむしゃむしゃ食べるシーンが何度か出てきます。高坂からしていればハンバーガーの中には虫が動いているようにみえたりと、視覚的にはちょっとグロい(笑)。後半、二人で恋人同士のようにシェアするピザはとても美味しそう。食事のシーンが二人の関係とクロスして描いていくのもよかった。

そして小松菜奈ちゃんの食べっぷりがすごく良いの。ここまで大きな口を開けて食べる女優はなかなかいないな。


小松菜奈さんは、
「渇き」ではじめてお会いし、
その後立て続けに4本の映画でインタビューしました。
いつも気さくに、そして「あ!いつもありがとうございます♪」とお声をかけてくれる。

大好きな俳優です。
菅田将暉さんとは、溺れるナイフで戦友になったのかな。
この作品の中の二人の生き生きとした映像がいまも頭から離れません。
大好きな作品。